2024年5月1日水曜日

平塚市 おひさま鍼灸院 ホームページに戻る

有痕灸(ゆうこんきゅう)


ふしぎな火の治療 灸師の想い 有留秀雄著 2008年 文芸社

鍼灸OSAKAに寄稿されていた先生の本です。

最近は鍼灸院でも煙が出たり痕が残るということからお灸を使うところが少なくなっていると聞きます。

お灸には、もぐさを直接皮膚の上に乗せ燃焼させる「直接灸」と、もぐさと皮膚の間を空けて行う「間接灸」とがあります。

直接灸」はさらに透熱灸と知熱灸に分かれます。透熱灸はもぐさを皮膚の上に置き、最後まで燃焼させる方法です。

「皮膚一ミリで四十二度以上になることにより、タンパク質は熱傷を起こして化学変化し、「ヒストトキシン」と呼ばれる火傷毒素がつくられます。火傷毒素「ヒストトキシン」が生体に与える作用によって、排毒、代謝、循環、造血管、鎮痛、鎮静作用が促進されるのです。」P20

本書は透熱灸の有効性を強く説かれています。

「お灸治療、透熱灸は火傷をする治療法なのです。そこに本来の効能の基があるのです。」 
P22

2024年4月30日火曜日

ねぎぼうず


スーパーで買った長ネギの根を植えといたら葱坊主がつきました♪

2024年4月29日月曜日

2024年4月13日土曜日

居酒屋対談


みんな酒場で大きくなった 太田和彦著 2013年 京阪神エルマガジン社

居酒屋といえば太田和彦さん🍶

テレビ神奈川で毎週木曜日・20時~ 太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選
TVerやYouTubeでも観れるようです。

https://www.bs11.jp/education/furari-sin-izakayahyakusen/

https://tver.jp/series/sr0t3r2dms

さくら


公園の桜もきれいに咲いてます🌸

2024年4月8日月曜日

伝統医学の諸問題


伝統医学の諸問題 鍼灸医学からのアプローチ 藤原知・藤本蓮風編著 昭和48年 伝統医学新人の会

1970年はじめ頃の鍼灸医学の現状と問題、提案についての論文などがまとめられています。

この時代は、戦後25年程過ぎ、情報化社会に向けて鍼灸の科学化(西洋医学化)も進んで行こうとされている時代でしょうか…。

6世紀に大陸から鍼灸がもたらされ、時代とともに日本独自の様々の鍼灸流派が生まれましたが、明治になって西洋医学が主流となり漢方、鍼灸は衰退を余儀なくされました。

「それは大陸から伝来した輸入と模倣の内容から脱皮、発芽して、わが国の歴史と風土のなかで日本人の民族的特質、生活様式、労働等々の諸条件に応ずるべく日本的な独自な展開と開花をなしとげてきたその基盤のうえにこそ、それを伝承し今日的に発展させたものとしての現代日本の鍼灸が成立するのでなければならないと考えるからです。」41ページ

ここでは日本鍼灸各時代に興った流派研究の重要性が提言されています。

「゛古流 各鍼術の栄枯盛衰にはそれなりの理由が見出されるのですが、それら各流派の日本鍼灸術という太い流れのなかで位置づけ、その理念の解明、理論上および技法上の特色などへの証明、整理、そして体系化を行うなかで一本の筋の通った日本的、伝統的な鍼灸医学の基本的特徴を明らかにするとともに、中国や朝鮮でのそれとの差異性を浮彫にし、日本鍼灸医学の全体像-未来へもつながる全体像を明らかにする課題がここにあるとおもわれるのです。」41ページ

現在、日本の伝統鍼灸というと、昭和初期に活躍された鍼灸師、柳谷素霊(やなぎや それい 1906年~1959年)が「古典に還れ」と提唱され、それに呼応した方たちによって創出された経絡治療(けいらくちりょう)を指すことが多いようです。

ちょうど本書が出版された頃に日中国交正常化(1972年)が行われ、これ以降に中国からの情報が増え、それに伴い日本の鍼灸学校の教育内容も中国(現代中医学)の影響力が年々増していきました。

その間、日本の鍼灸流派の研究はあまりされて来なかったのでしょうか…。ただ平成15年に杉山真伝流の文献の発見されたり、この前後からようやく流派に関する情報や研究も増えて来たように感じます。

「この課題の実践は単に医学上の遺産の継承にとどまらず、民族の文化遺産の継承の問題とも深いかかわり合いをもつことは言うまでもありません。41~42ページ

日本の各時代に興った鍼灸流派の研究を踏まえた、伝統文化としての鍼灸の体系と教育が日本の鍼灸学校に根付くと良いですね。

2024年3月21日木曜日

春のお彼岸


昨年は咲かなかった水仙が今年は咲いてくれました!
枯れた後の葉を切ってしまうと翌年に咲かなくなってしまうようですね。

2024年3月16日土曜日

小児はり


生後3か月から小児はりに来てくれていたお姉ちゃんが大きくなって、弟を連れて来てくれました🐣

2024年3月12日火曜日

中東関連2冊


国王陛下の鍼灸師 北川毅著 G.B. 2024年 

1月に出版されたばかりの本。とある海外のリゾート地にいた時、ヨルダン国王に著者の鍼灸施術を薦めてくれた人がいて、それをきっかけに施術(特に悪いところはなく全身的なメンテナンスとして)を続けているという話と、ヨルダン観光の薦めといった内容の本でした…。10月にイスラエルへのテロ攻撃もあったり中東観光というのはなかなか厳しいですね。


騙されないための中東入門 高山正之・飯山陽著 ビジネス社 2023年

日本で報道される中東情報大きく偏向してしまっているようです。こちらは中東各国の立ち位置をわかりやすく解説されています。 

日本は中東から9割以上の原油を輸入し、そのうち8割はホルムズ海峡を通過するそうです。関係悪化や有事などによりここが封鎖されると大変なことになりますね。
さらにすぐ手前では隣の国が赤い舌を伸ばそうとしているようです…。

2024年2月23日金曜日

2024年2月21日水曜日

YouTube「東映シアターオンライン」にて能登半島地震チャリティー無料配信!

永井豪原作の3作品

https://www.toei.co.jp/release/public/1233859_1140.html

今度はマジンガーZ、グレートマジンガーにゲッターロボ、グレンダイザーだ(^^)♪

2024年2月11日日曜日

紀元節

今日は紀元節(建国記念の日)ですね。皇紀2684年(紀元前660年)。「日本書紀」に基づき初代の神武天皇が御即位されたと日とされています。

2024年1月24日水曜日

 東映アニメーションミュージアムチャンネル

『劇場版 マジンガー Z /INFINITY』能登半島地震 復興応援配信【公式】

https://youtu.be/FBgLdHv3mBo?si=jYr1WglAFLCZQ449

YouTubeで1月26日20時より2週間の限定で配信。 配信の収益は能登半島地震被災地へ寄付されるそうです。永井豪さんは輪島市出身ですね。

2024年1月19日金曜日

備蓄

東京備蓄ナビ https://www.bichiku.metro.tokyo.lg.jp/

東京都のサイトですが、家族構成などを入力すると備蓄に必要なものがわかります。

2024年1月1日月曜日

令和六年

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2023年12月25日月曜日

寒川神社


来年のお札を頂いて来ました。
令和六年の迎春ねぶたは、古事記からでなく干支の龍をテーマにされたそうです。

2023年12月18日月曜日

お灸の再生


鍼灸OSAKA(森ノ宮医療学園出版部)111号(2013年)


口絵にある江戸時代の資料、「鍼具見本帳」は鍼灸各流派の鍼が絵で描かれていて大変貴重ですね(110号から112号まで掲載)。日本人の技術とその道具に対するこだわりが、鍼灸の世界からも伝わってきます。

はりきゅうWebミュージアム 森ノ宮医療大学



以下は気になった部分の忘備をかねたメモです。

〇多様な灸からびわの葉灸へ 猪飼祥夫

本朝食鑑(元禄10年・1697年)附録に「中を豊かに、両頭を尖らして作りて」…これを撚灸(ひねりやいと)という。今日の学校では三角形(円錐)に作っている。

お寺が医療施設であった時代は長い。奈良の悲田院、施薬院など。中には信仰に使われる焙烙灸や砂場灸なども。 

びわの葉灸は二系統の伝承が。

①江戸期後半、長蓮寺(栃木)②大正末頃から、金地院(静岡)
さらに大阪、無量寺にも起源伝説がある。 


〇「艾灸通説」 について宮川浩也先生に聞く 宮川浩也 聞き手 猪飼祥夫

「艾灸通説」後藤椿庵(1696~1738年)著 宝暦12年(1762年)に刊行

父である、一気留滞説を唱えた後藤艮山(1659~1733年)の医説を展開したもの。
 
伝統的には大きな艾を少なくすえるのが一般的だったが、後藤流では小さな艾炷をたくさんすえる方法を用いた。皮膚への接触面を少なくする紡錘形に(上記、本朝食鑑と同じ)。

江戸時代に使われていた灸箸(やいとばし)現在は大阪のナガトヤ灸で使用されている。灸箸は古典文献に記載なく、岡本一抱(1665~1716頃)著、灸法口訣指南にすこし解説がある。

白隠禅師の書いた「お福御灸図」に灸箸が。

お灸の補瀉 霊枢から朱丹渓(1281~1358)、「艾灸通説」とそれぞれの方法について。

「医学正伝」虞博(1468~1517) では身体が自然に良い方向に整えるのであって、施灸方法に補瀉は無いと。無分流は、この説を引いて「鍼には補瀉はない」と展開している。
  
豪鍼はヤマアラシの毛を使っていたか。

〇透熱灸治療へ~古法灸療法 有留秀雄

鍼 急性症 神経系 灸 慢性症 血液 

捻挫による急性痛 負傷筋繊維による負傷電流 鍼によるアース作用
関節などの長期炎症 膠質変性 灸により治癒

2023年12月13日水曜日

ちびさく


プリンチョコの中にボーロが!豪華な組合せ(^^)

2023年11月23日木曜日

新嘗祭(にいなめさい)

今日は新嘗祭ですね。食べ物に感謝します。

2023年11月20日月曜日

NHK Eテレ

チョイス@病気になったとき 鍼灸のチカラ 11月24日(金)午後12時~



頭痛、筋繊維痛症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、がんの緩和ケア などに対する鍼灸治療について解説されています。

2023年11月9日木曜日

カレンダー


注文した来年のカレンダーが届きました。
来年は龍の年ですね。

2023年10月17日火曜日

現代訳  杉山流(杉山真伝流)⑥


杉山流三部書 杉山和一原著 伴尚志現代訳 たにぐち書店 2002年

こちらは杉山流三部書の現代訳で読みやすいです。

2023年10月14日土曜日

杉山流三部書  杉山流(杉山真伝流)⑤


杉山和一の残した書に「療治之大概集」「選鍼三要集」「医学節用集」の三書よりなる杉山流三部書と呼ばれるものがあります。

その成立に関して不明な部分も多かったようですが…

「療治之大概集」は和一が京で学んだ砭寿軒圭菴(へんじゅけいあん)の著書「鍼灸大和文」とほぼ同じ内容。「鍼灸聚英」(高武著)の影響がみられる。

「選鍼三要集」は三要「素問・霊枢・難経」さらに「類経・類経図翼」(張介賓編・全体の 3 分の 2も )などから和一自身が編集したもので、入江流の先生の口述内容や和一の考えなども含まれている。

「医学節用集」は和一の死後に弟子の三島安一が和一の講義録を編集したもの。「赤水玄珠(せきすいげんしゅ)」(孫一奎著)「医経溯洄集(いけいそかいしゅう)」(王履著)の影響がみられる。

などが解ってきたようです。

写真の杉山流三部書は、杉山和一遺徳顕彰会により杉山和一生誕400年を記念して平成21年(2009年)に復刻刊行(非売品)されたものです。 


参考文献

〇日本鍼灸の極意 管鍼法 北川毅著 大浦慈観監修 BABジャパン
〇日本医史学雑誌 第 55 巻第 2 号(2009)『杉山流三部書』の成立経過について 大浦宏勝、市川友理

2023年9月29日金曜日

ベッキーさんも鍼灸を受けられているようですね(^^)

https://ameblo.jp/beckygate/entry-12822223772.html

ベッキーオフィシャルブログ by Ameba

2023年9月28日木曜日

管鍼(くだばり・かんしん) 杉山流(杉山真伝流)④

鍼を皮膚に刺す古来からの手法に、鍼を片手に持ち捻りながら刺入する撚鍼法(ねんしんほう)と呼ばれるものがあります。日本では撚針(ひねりばり)と呼ばれていました。



現在の日本では鍼を刺すとき、筒状の管(鍼管・しんかん)を用いる管鍼法(かんしんほう)が主流になっています。これは日本で生まれた独自の道具と技術です。



この鍼管を創案した(ご神託を得た)のは杉山和一とされていますが、

「入江流には「図檀掛」(ずだんがけ)と呼ばれる筒(竹筒と推測される)を用いる鍼術の技法が存在していました。そのため、杉山和一が、管を用いて刺針を行った最初の人物であるということではない可能性が指摘されています。」

(日本鍼灸の極意 管鍼法 北川毅著 大浦慈観監修 BABジャパン) 100ページ


杉山和一が学んだとされる入江流に、既に鍼管にあたるものがあったようです。この鍼管(鍼管自体の工夫も)を用いた多彩な技法を創案したのが杉山和一となります。

その技法は当時、京都方面で盛んであった槌(つち)を用いる、これもまた日本独自の打鍼(うちばり・だしん)の影響もみられるようです。



上の3図は江戸中期(1718年)に出版された鍼灸重宝記綱目です。この本は当時の鍼灸家に広く流布されたようです。著者は打鍼の系譜にあたる本郷正豊(ほんごうまさとよ)です。

(本書では撚針には「針」、打鍼、管鍼は「鍼」の漢字が使われていますね。)

〇参考文献 針灸の歴史 小曽戸洋・天野陽介著 大修館書店

2023年9月26日火曜日

杉山和一(すぎやまわいち) 杉山流(杉山真伝流)③


日本鍼灸の極意 管鍼法 北川毅著 大浦慈観監修 2022年 BABジャパン


杉山和一は江戸初期の伊勢国で生まれ(1610年)、幼少期に視力を失います。江戸に出て入江流(いりえりゅう)の鍼医・山瀬琢一(やませたくいち)に学び(3年学んだ後に挫折、江の島弁財天で断食修行、再び5年間学ぶ)、さらに京都へ出て入江流三代目の入江豊明に7年間学びます。その後の3年間も京に滞在し、他の流派や人物からも学んでいたようです。

この後、江戸に戻り開業し、私塾を開いて弟子にその技術を伝えました。

1670年に盲人の最高位の役職である検校(けんぎょう)となります。
1680年には四代将軍、徳川家綱の治療にあたり、五代将軍・綱吉の侍医となりました。
1682年、和一の私塾は「鍼治学問所」として徳川幕府から認定を受けます。
1692年、徳川綱吉から検校の最高位である総検校に任命され、その2年後の1694年、85歳で亡くなりました。

杉山流は、二代目である三島安一(みしまやすいち)の時代に関東から全国に広まり、三代目の島浦和田一(しまうらわだいち)は和一と安一の元で流儀書「杉山真伝流」を完成させました。

                    (以上、本書をもとにまとめました。)

2019年、江の島の江島神社本殿裏の倉庫に、行方不明であった杉山和一本人が作らせた木像が保管されていたことが分かったそうです。  130、131ページ

タウンニュース 杉山和一像 見つかる

本書の題名にある「管鍼法(かんしんほう)」については次回に…。

2023年9月12日火曜日

江島杉山神社  杉山流(杉山真伝流)②


東京の墨田区(両国駅近く)に江の島弁財天と江戸時代の鍼灸師である杉山和一を祀る神社があります。

http://ejimasugiyama.tokyo/index.html

江島杉山神社ホームページ


また神社内には杉山和一遺徳顕彰会があります。もうだいぶ以前になりますが何度か講習会に参加させて頂きました。

https://sugiyamawaichi-kengyou.com/

現在は治療所と小さな博物館も出来たようですね。

2023年9月11日月曜日

江の島と鍼灸  杉山流(杉山真伝流)①

藤沢市観光協会のパンフレットです。こちらはもう10年以上前のものです。
江の島の観光スポットとして2か所、江戸時代の鍼灸師である杉山和一(すぎやまわいち)に関係する場所が出ています。

藤沢市観光公式ホームページ 福石

藤沢市観光公式ホームページ 杉山検校の墓

2023年9月6日水曜日

ししとう


ししとうを天ぷらに。激辛が混ざっていました(><)

2023年8月31日木曜日

 昭和の大戦


歪められた真実 昭和の大戦 大東亜戦争 井上和彦著 2023年 WAC

出版されてまだ間もない本です。

本書にも引用されているタイの首相をされていたククリット・プラモードさんの言葉は印象的ですね。

(産経新聞 正論 タイ国王の「友好の絆」忘れるな ジャーナリスト・井上和彦)


大東亜戦争前、アジア諸国は欧米により植民地支配されていました。そんな中で独立を保っていたのは日本とタイ王国(英仏植民地の緩衝地域として)だけでした。

(インド・ビルマ・マレーシア・シンガポールはイギリス、インドネシア・オランダ・インドシナ半島はフランス、フィリピンはアメリカの植民地に。)

この戦争前の世界状況を知ることはとても大切ですね…。

日本は敗戦国となりましたが、圧倒的な物量を誇った連合軍に対して日本軍は驚異的な強さをみせたようです。そして台湾人、朝鮮人も含めたものすごい数の志願兵もいたそうです。

敗戦後、GHQ(連合国軍最高司令部)側は、今後そういった強さを発揮出来ないようにするために効果的と思える対策を色々な面から施しました。そのひとつが…。

(産経新聞 日本人はなぜ「愛国心」を危なく感じるのか? ケント・ギルバート)

2023年8月23日水曜日

2023年8月10日木曜日

2023年8月6日日曜日

パール判事


新版 パール判事の日本無罪論 田中正明著 小学館新書 2017年

パール判事は東京裁判(極東国際軍事裁判)にインドから派遣され、日本人被告全員無罪を主張された国際法学者です。

広島の慰霊碑に書かれた「安らかに眠って下さい 過ち繰り返しませぬから」という言葉をみて疑問に思い

「ここに祀ってあるのは原爆犠牲者の霊であり、その原爆を落とした者は日本人でないことは明白です。

この過ちが、もし太平洋戦争を意味していると言うなら、これまた日本の責任ではない。
その戦争の種は、西欧諸国が東洋侵略の為に蒔いたものであることも明瞭だ。

アメリカはABCD包囲陣を作り、日本を経済封鎖し、石油禁輸まで行って挑発した上、ハルノートを突き付けてきた。アメリカこそ開戦の責任者である。」

という内容のことを語られたそうです。


パール判事が東京裁判の判決文に書かれた有名なことばです。

「時が熱狂と偏見をやわらげたらげあかつきには、また理性が虚偽からその仮面をはぎ取ったあかつきには、そのときこそ、正義の女神は、その秤を平衡に保ちながら、過去の賞罰の多くに、そのところを変えることを要求するであろう」 228ページ

終戦から78年たちました…。

2023年8月3日木曜日

2023年7月9日日曜日

霊枢概要


霊枢概要 神麹斎著 ヒューマンワールド 2009年

著者は「わかる黄帝内経の基本と仕組み」の左合昌美先生です。左合先生のご著書は古典研究に欠かせない貴重な内容ですね。

難経(なんぎょう)


簡明 テキスト『難経』 名越礼子編訳 ヒューマンワールド 2012年

難経(黄帝八十一難経)の現代語訳と解説です。

難経は後漢頃(25~220年)に書かれたと考えられています。黄帝内経の難解な部分を論説したものとも言われますが、五行の強調路線で全体を整理し、さらに三焦、腎など独自の解釈も加えられ、全体的に個性的な印象があります。

黄帝内経(こうていだいけい)


クラシカル 素問 名越礼子訳 ヒューマンワールド 2020年
ナラティブ 霊枢 名越礼子訳 ヒューマンワールド 2020年

中国医学の原点の書とされる、素問・霊枢(黄帝内経)の読みやすい現代語訳です。

黄帝内経は今から2000年以上前、前漢代(前206~ 8年)の中後期から後漢(25~220年)初期頃に編纂されたと言われています。そして黄帝内経として今日までに伝わるのが、この素問・霊枢(そもん・れいすう)と呼ばれる2冊です。

紙もまだ無い時代から何度も書き写され、編纂、変遷を経て伝えられたものですから、現代に伝わるものが最初のものとどこまで同じかはわかりません。

日本の飛鳥時代(593~710年)末に制定された大宝律令の中の職制には、針博士・針師・針生などがあり、制定された教科書の中にはこの「素問」「黄帝針経(霊枢)」も含まれていたそうです。歴史を知ると感慨深いですね…。

2023年7月7日金曜日

2023年6月19日月曜日

梅と黒糖


今回は冷凍した梅を黒糖に漬けてシロップを作りました(^^)
冷凍だと少しずつ作れて良いですね。
梅雨を乗り越えましょう。

2023年6月16日金曜日

背脂


さまぁ〜ずチャンネル 冷凍ラーメン食べ比べ

https://www.youtube.com/watch?v=1cFZvj5Tl24&t=661s

OKで300円くらいでした。まあまあ美味しかったです。玉子、ネギ、ゴマはトッピングで追加しました♪

個人的には日清の汁なし担々麵がお気に入りです(^^) OKで160円くらいなのでコスパも良いです!

2023年5月21日日曜日

2023年5月5日金曜日

針灸史 

針灸の歴史 悠久の東洋医術 小曽戸洋・天野陽介著 2015年 大修館書店


針灸の歴史について、主に「針灸の書物」を中心にまとめられている本です。この本も色々と貴重な情報が多かったです


日本の漢方医学(漢方薬、針灸)は、西洋医学が導入された明治時代に危機がありましたが、有志らの働きかけにより何とか存続し現在に繋がっています。

一方、その前後の中国大陸では、実は日本よりもかなり酷い状況にあったようです。

清代(1636年~)の後期には針灸廃絶政策が実施され針灸は
壊滅状態になりました。その後の中華民国(1912年~)政府による中医廃止令で湯液(中医薬)も含めた伝統医学はさらなる壊滅、低迷状態が続きます。

そして中華人民共和国(1949年~)となり、毛沢東は西洋医学を取り入れた中西医結合医という新たな医学を目指しましすが大躍進政策、文化大革命(1966~1976年)により国自体が想像を絶する悲惨な状況となります。

昭和47(1972)に日本との国交が回復。

この後に中国は国家主導で新たに「中医学(現代中医学)」(1970年末頃からか)を創り始めます

この新たに創られた中医学の問題は以前にも書きました。

https://ohisama-hari.blogspot.com/2022/01/blog-post_22.html

https://ohisama-hari.blogspot.com/2022/10/354p-10-20-69-13-p-1970-1516p.html


中国大陸で伝統医学が低迷状態となった清代から現代中医学が作られるまでの時代を支えたのは、実は日本からの情報や日本の漢方、鍼灸書籍だったようです…

この期間に中国では既に失われた貴重な文献や、日本人著者による多くの漢方・針灸書が中国に渡り出版もされていたそうです。

「中医針灸の成立には近代日本の針灸書の存在が深く関わっているのである。著者小曽戸もかつて先達の岡部素道、間中善雄先生らから直接・間接にその旨うかがったことがある。」   164P

これは中国にとって現代中医学成立の隠しておきたい秘密のひとつでしょうか。


中医学というと一般的に(漢方、針灸の専門家もですが)「中国伝統医学を近年に整理編纂したもの」となんとなく思われていますが、実際は違います。(「中医学」という言葉自体が曖昧に使われている問題もありますが。)


今わかる範囲でこの中医学の定義をまとめると

「中医学(現代中医学)とは、中国政府主導(1970年末頃からか)で、中国伝統医学に西洋医学の概念も取り入れ、中西医学統合を目指した時に創られた中医薬の「弁証論治」の理論を中心に、また針灸にもこれをそのままあてはめ編纂されたもの。ただし現在もその編纂の経緯や典拠は示されていない。また、その成立過程には日本の漢方・針灸書が深く関わっている。」

という感じでしょうか。

現在、日本の針灸学校の教科書は、この中医学の影響が年々強くなってきているようです。学生にとってわかりやすく纏まってるわけでもなく(むしろ理解しにくいのでは?)、他の針灸療法と比べて著しく効果が高いという事もありません。しかもこの中医学とは何かも示されないままにです…。


「最近グローバルという言葉が流行っているが、文化においてグローバル化がその保持や発展につながるとは思えない。むしろ逆行する動きであろう。固有の文化は多様化の結果であり、一様化されればそれは文化とはいえまい。」7P

あらゆる分野でグローバル化が急激に進められている今こそ、日本の伝統に根差した針灸の教科書作りと教育を大切にして欲しいですね。

2023年4月29日土曜日

2023年4月23日日曜日

インド医学


図説マルマ 
ヨーガとアーユルヴェーダをつなぐインド秘伝の身体論 伊藤武著 2021年 めるくまーる


マルマとは古代インドの人たちが発見したいわゆるツボ(急所)に近いものです。

本書によると現在、このマルマの知識と技術を伝えているのはスシュルタ医学(古代の外科)にもとづく医療を行うインド南部ケーララ州のカラリパヤット(インド伝統武術)の医師と、同じくインド南部タミル地方のシッダ医学(錬金術的なインド伝統医学)にもとづくシッダ医師のみだそうです。

アーユルヴェーダ医(インド伝統医学)は高カーストで立場上、低カーストのカラリパヤットの医師からは学ぶことができないそうです。またシッダ医師は秘密主義から伝えていないようです。

マルマは中国の経穴と同じ位置のものも多く、また説明が一致するものもあり、指幅で位置を示す方法も同じとのことです。

このマルマに限らず、インド医学と中国の伝統医学には共通する、あるいは考え方に近いものが多いように思います。ただ中国側は勿論、日本の東洋医学史関係の著名な先生方もインド医学からの影響は否定されているようです。

インドから医学の知識が中国大陸辺境にあった様々な国々へ伝播したり、あるいはお互いに影響を与えたりという可能性は本当に無かったのでしょうか…。

2023年4月19日水曜日

刺さない鍼



陰陽太極鍼テキスト 吉川正子著 2022年 医道の日本社

古典(黄帝内経)にある繆刺(びゅうし)や巨刺(こし)などの患部と反対側(右肩痛なら左肩に治療点をとるなど)をとる手法や、上下(頭痛なら下の足のツボを使うなど)をとる手法に、同名経脈の表裏関係にある経絡を使う(手太陰肺経なら同名の足太陰脾経の表裏関係の足陽明胃経)ことで、

「上下・左右・表裏の陰陽を一穴で同時に調整できる取穴法として開発したものです」
36ページ

これを陰陽太極鍼(施術全体は陰陽太極)とされ、鍼は主に刺さずに短い鍼や漢方の種をツボに貼ることで効果を出されているそうです。

2023年4月8日土曜日

おてんとうさま


お天道様は見てる 尾畠春夫のことば  白石あずさ著 2021年 文芸春秋刊 

2018年に行方不明になった2歳の子を発見した尾畑さんを取材されて書かれた本です。

2023年4月5日水曜日

2023年3月23日木曜日

2023年3月13日月曜日

またやるみたいです(^^)


NHK 東洋医学ホントのチカラ 心と体を整えるSP

3月20日(月)午後7:30~8:42(総合)

https://www.nhk.or.jp/kenko/special/toyo/sp_1.html

2023年2月23日木曜日

2023年2月14日火曜日

漢方の歴史


あじあブックス 漢方の歴史 大修館書店 小曽戸洋著 1999年  新版 2014年

鍼灸学校時代に北里大学東洋医学総合研究所へお邪魔させていただいた時に書いて頂いたサインです。


漢方」というと一般的には「漢方薬」の意味で使われることが多いですが、中国から伝来した医術(漢方・鍼灸など)の意味でも使われます。こちらの本は漢方薬と鍼灸について、中国と日本それぞれ「漢方、鍼灸の書物を中心」とした通史について書かれています。

通史と直接関係ない部分の情報や指摘にも貴重な内容が豊富でした。

「西洋の薬学は、生薬単味からさらに単一の有効成分の抽出へと努力が積み重ねられ、それがわかれば次には天然物成分の化学的合成、そしてドラックデザイン(新薬の開発合成)への方向に突き進んだ。」 新版 49ページ

「漢方薬は実際には複数の生薬を組み合わせた処方の単位で患者に投与される。一つの処方(ユニット)に固有の性格(個性)づけをする考えは、中国伝統医学(漢方)のみにみられる特徴である。 ~中略~ 一つでも欠けたり、余計なものが加われば、処方の性格(薬効)が変わってしまうのである。」 新版 84、85ページ

「…漢方では何千年の経験を通じ、単体ではさほどの効能はなくとも、特殊な組み合わせ(ユニット)の工夫によって、格別の薬効をもつ処方が作れることを発見したのである。」 新版 88ページ

さらに同じ薬物構成であっても、単一の薬物の加工法(修治)、また煎じ薬か、丸、散、膏、酒漬(剤型)などによっても抽出される成分は異なり、薬効もまた別のものになるそうです。

また後漢(1~2世紀)に成ったと推定されている漢方の古典「神農本草経」(しんのうほんぞうきょう)に記されている薬効が、現在でも薬学の成分、薬理研究上で参考にされているそうです。

漢方医学は人間の身体の反応をもとに体系化された経験医学と言われていますが、まだ科学の未発達な時代に、組み合わせや加工法などを探り、格別な薬効を発見してきた古代の人々の知恵は不思議でもあり凄いですね。

ちなみに「神農本草経」の神農とは、古代中国の牛の頭をした伝説上の三皇の一人とされ、人々に農耕を伝え野山を歩き、草木かじり一日に70回もの毒にあたりながら、数々の薬草を発見したと伝えられ、医祖神・薬祖神とされています。日本でも江戸時代から医薬の始祖として漢方医家や薬問屋の守護神とされ崇敬を集め、また商業神としても各地に祀られているそうです。



陰陽五行説は中国医学の古典の原点である「黄帝内経」が編纂された中国古代の戦国時代(紀元前400~200年)頃にあった思想(科学)です。

「この陰陽五行説は、とくに現代中医学や日本の針灸医学界において多くの人々の支持を得、あたかも絶対的真理であるかのごとく論じられ、実際の臨床でも行われている学説である。しかしことに五行説に至っては、細部において牽強付会な点も多い。うがった見方をすれば、どのような詭弁も弄せるという面も否定できないであろう。これはあくまで生理・病理・薬理を理解するための臨床における便宜上の考え方であって、絶対的真理ではないことはいうまでもない。」 新版 65ページ

もともと陰陽説と五行説は個別の学説でした。左合昌美先生の「よくわかる黄帝内経の基本と仕組み」にも書かれていたように、黄帝内経の頃にはゆるめに当てはめられていたものが、いつしか杓子定規に絶対的真理のようになってしまい、臨床経験の実際よりも理論が先行、重視されてしまったのでしょうか。


鍼灸医学には体表に表れる動脈を観て、身体の状態を把握する様々な脈診法が伝わっています。その中に昭和初期頃に中国古典を参考に創出された経絡治療などで行われている「六部定位脈診」と呼ばれる脈診法があります。

「また一部の針灸治療では、六部定位(寸口脈診)と称して、左右の橈骨動脈は拍動部をそれぞれ三分した六箇所の部分を六蔵六腑に配当し、各臓器の虚実を脈診でうかがう方法もとられているが、はたして現実上、特定の部位に特定の臓器のみが常に相関性をもつことなどあり得るのか、この点私は個人的見解から疑問を抱くものである。」 新版 66ページ

日本の鍼灸の教科書には、六部定位脈診の由来や歴史の説明もなく他の脈診方法と並んで唐突に書かれ教えられていたように思います。日本の鍼灸の教科書は基本的に出典や由来の説明がほとんどなく、日本と中国、時代もばらばらなものが説明なくなんとなくひとつに纏められてしまっている感じがありました(教科書が手元にないので誤解してたらすみません)。さらに今は、中医学(現代中医学)の影響が年々と強くなって来てしまっているそうです…。

2023年2月11日土曜日

皇紀2683年

今日は紀元節(建国記念の日)ですね。日本書紀によると初代神武天皇が橿原宮で即位された日とされています。

2023年1月17日火曜日

古典


よくわかる黄帝内経の基本と仕組み 左合昌美著 秀和システム 2008年



黄帝内経(こうていだいけい)は中国医学の根本とされる本で、漢代頃に編纂されたとされています。現在に伝わり「黄帝内経」とされているものは「素問(そもん)」と「霊枢(れいすう)」と呼ばれる2冊に分かれたものです。

素問、霊枢を読む前に、以前に読んでいたこちらの本で軽くおさらいしておこうと思い、読み始めたら、改めて貴重な内容が沢山詰まっていることに気づき、結局最初から最後までしっかり読み返しました。


「『黄帝内経』の時代から現在までには、おおよそ二千年の時間が経過しています。その間には様々な工夫がなされたはずです。しかし、いたずらに玄理を弄んで無駄に複雑にしたことも否めません。」 214ページ


「いたずらに玄理を弄んで無駄に複雑にした」これは実は黄帝内経の編纂時からもみられ、また現代中医学(1970年代に中国の国家主導で作られたもの)の編纂にもあらわれているのでしょうか。
基本的に簡素化していく日本文化(もちろん例外もありますが)との志向の違いもあり興味深いですね。

2023年1月8日日曜日

螺旋の腕

螺旋の腕 土取利行著 筑摩書房 1988年 


34年前に出版された本です。神社の太鼓演奏から始まり、ジャズ、フリージャズ、フリーインプロビゼーションから、さらにピーターブルックの演劇活動に参加されて、アフリカ、トルコ、インド、ネパール、スリランカ、インドネシア…と旅をしながら各地の民族音楽を学ばれ、そして日本に戻り銅鐸やサヌカイトの演奏をされるまでのエッセイです。


「わたしは小学生の頃から音楽がとても好きだったが、学校では西洋音楽しか教えられず、日本音楽にふれるにはほど遠い環境で、せいぜいハーモニカやプラスチックのたて笛などが子供たちに与えられる楽器であった。演奏することが好きだったったわたしにとって、秋祭りにそれとは比べものにならないりっぱな和太鼓が叩けた時の喜びははかりしれなかった。実際、この祭りの体験は学校で教えられたどんな音楽よりも心に深く残っているし、自分の音楽に影響していると思う。世界各地をさまよっては活きた音楽を探し求めてきた行為も、日本ではすでに失われつつある、いや失われてしまったのかもしれない、子供時代の祭りの体験に根差しているともいえる。」 243ページ


現代において科学的な鍼灸の研究はいろいろな面で非常に大切です。また現代中医学もいろいろ問題はありますが興味深いです。さらに中国大陸から伝わった古典の研究も貴重です。

しかしまずは失いつつある日本の伝統鍼灸を基本にして欲しいです…。

2023年1月4日水曜日

令和五年

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2022年12月31日土曜日

大晦日

あっという間の一年でした。

今年も本当にありがとうございました。
よいお年をお迎えください。

2022年12月23日金曜日

 寒川神社


例年は年明けにお参りと神札をいただきに行くのですが、今年は冬至明けの今日行ってきました。迎春ねぶたは年明けでないとみれないかと思ったら、年末21日頃からあるようです!人も少なくゆったりとお参りできて良かったです。


令和5年はニニギノミコトとコノハナサクヤヒメでした。

2022年12月22日木曜日

 冬至


今日は冬至ですね。明日から、おひさまの時間が長くなります(^^)

2022年12月9日金曜日

クリスマスツリー


オリンピックのクリスマス(^^)かわいいですね♪