2026年2月21日土曜日

平塚市 おひさま鍼灸院 ホームページに戻る

釣りキチ


釣りキチ三平大解剖を見つけました!

小学生の頃大好きだった釣りキチ三平。
最終回は(おそらく)はじめて読みました♪


実は鍼灸も釣りと関係があります…

杉山真伝流・表の巻(江戸時代)には

予按ずるに、「応じ至るの気を察するに、軽・滑・慢にして未だ来たらず。沈・ 濇・緊にして已(すで)に至る。既に至るや、寒熱を量りて留め疾くす。 未だ至らざるや、虚実に拠りて気を伺う。気が至るや、 魚が釣り餌を呑込み浮き沈みする如く、気がまだ至らなければ、閑処幽堂の奥深い処の如し。気速やかに至れば而して効し、気遅く至れば、而して治らず(効も遅くなる)」と。

鍼を刺して気の至る感覚について中国の医書(標幽賦・竇黙著・金元時代・1270年ころ)から引用されています。

よ~し、オラも久しぶりに釣りに行ってみっかな~♪



参考文献 

杉山真伝流・表之巻 和訓・注釈 大浦慈観 平成16年

「得気 」(鍼のひびき)についての文献 考察 明治銭灸大学東洋医学教室

奈良上真 和辻直 渡邊勝之 篠原昭二

2026年2月20日金曜日

静岡


静岡の地酒 超辛口 花の舞。

おつまみは油揚げとキャベツです。

2026年2月11日水曜日

今日は紀元節(建国記念の日)ですね。

皇紀2686年。

日本と先人に感謝します。

2026年2月8日日曜日

梁塵秘抄


大雪で子供たちがキャッキャと遊んでました。

遊びをせんとや生まれけむ

いいね(^^)

2026年2月5日木曜日

君たちはどう生きるのか


午年なので神馬さんのいる八幡宮へお詣りに。
お池にはアオサギとカモ、アヒルさんたちがくつろいでいました。

昭和おじさんからすると平塚の八幡さまと言えば鶏🐓でした…。

2026年1月31日土曜日

いか


いかの塩辛で一杯。

お酒は京都の金鶏正宗(キンシ正宗)。

2026年1月24日土曜日

赤鬼


オリンピックに赤鬼くんがいました(^^)
もうすぐ節分ですね。

2026年1月9日金曜日

すずめの術


氏神さまへ初詣に行ったらすずめさんが集まってお食事中でした。
かわいいですね♪

実は鍼灸の技術にも「すずめの術」があります。

雀啄(じゃくたく)術と呼ばれます。

江戸時代に著された秘伝・杉山真伝流には「雀啄手術の法」として

「直に鍼を下す。浅深は宜しきに随うべし。部分に進み入れて、雀の啄む(ついばむ)が如く、チョクチョク連属し、又たスキトキレて(透きと切れて)、又た連属す。雀の啄みするに似るが故に、之を名づく。口伝あり。」

とあります。

口伝の中では雀啄の前後に撚りが加わっています。

撚りについては

「凡そ、先ず鍼刺して暫くの間して、撚り動かし試みるに、一体に鍼の穂半分ごろまで、何となく鍼渋る様になることなり。此れ気の来る印なり。此の時、気を静め、押手を強くすれば、必ず爪下に動脉の象の如く知るるなり。そこで暫く、鍼を静かに撚る時は、其の気離るるなり。疑うこと勿れ。」

と書かれています。



参考文献

杉山真伝流・表之巻 和訓・注釈 大浦慈観著 2004年

杉山真伝流 臨床指南 大浦慈観著 六然社 2007年

2026年1月2日金曜日

ひなた

日向に植物を移動します~🌞


「幸福とは今日もおひさまが昇ること」バカボンのパパ

2026年1月1日木曜日

令和八年

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

2025年12月31日水曜日

感謝。

本年も大変お世話になりました。皆さまのご支援に心より感謝申し上げます。どうぞ良いお年をお迎えください。

2025年12月30日火曜日

2025年12月25日木曜日

一之宮


冬至あけに寒川神社にお詣り出来ました。

令和八年(2026年)の迎春ねぶたは平家物語から「丙午(ひのえうま) 那須与一 勝利の的」だそうです。下から見上げると白馬の迫力が凄かったです。

2025年12月23日火曜日

冬至が過ぎて今日からおひさまの時間が長くなりますね(^^)

祝!

2025年12月12日金曜日

甘酒


寒くなってきました。風邪予防に甘酒。
こちらは米麴の甘酒です。
米麹と酒粕の甘酒はそれぞれ効用があるようです。
酒粕から作る甘酒は糖分を調整出来るので良いですね。

生姜を入れて温まります(^^)

2025年12月4日木曜日

 ことば


ルーシー「人生、もううんざり…生まれてからこんなに落ち込んだことはないわ…」


ライナス「そういう気分のときは、感謝すべきもののことを考えるようにするんだ…つまり自分がどういう点で恵まれているのかを考える」

2025年11月28日金曜日

クリスマス



オリンピックのクリスマスツリーです。
いいね♪

2025年11月23日日曜日

今日は新嘗祭(勤労感謝の日)ですね。

自然と恵みに感謝します。

2025年11月21日金曜日

三焦あれこれ②


つぎに難経(黄帝八十一難経)から三焦について抜きだします。


三十一難 三焦の働きとは、何処で始まり終わるのか、治療はどこを使うのか?

水穀の道路(消化器)、気の終始する所(活動のすべて)なり。上焦は心下の下に在り、胃の上口(噴門)にあたり内る(入る)を主り出さず。其の治は膻中にあり。玉堂の下一寸六分で、左右の乳間の陥、是なり。中焦は胃の中脘にあり、上でも下でもなく、水穀の腐熟を主り、その治は臍傍に在り(天枢)。下焦は膀胱の上口にあり、清濁の分別を主り、出すを主り入れず、以って伝導する。その治は臍下一寸(陰交)に在り。故に名づけて三焦という。その府は気街(気の道、全身の頭・胸・腹・脛)に在り。

三十八難 臓は五なのに、腑は六つあるのはなぜか?

腑が六つ有るのは、三焦があるからです。原気の別で有り、諸気を主持す。名有りて形無く、その経は手の少陽に属す。これ外府なり。

六十六難 五蔵の兪(穴)は三焦の行く所。(三焦の気の)留止する所。三焦の行く所の兪を原(原穴)と為すのはなぜか?

臍下の腎間の動気(丹田)は人の生命なり。十二経の根本なり。故に名を原(気)と曰う。三焦とは原気の別使なり(原気を輸送する使者)。三気の通行を主り、五臓六腑を経歴す。原とは三焦の尊号なり。故に(三焦の気が)止まる所を輙(すなわち)原(穴)と為す。

八難 寸口脈が平にして死する者とは何か?

諸々の十二経脈は、皆な生気の原に係る。所謂、生気の原とは、十二経の根本を謂う。腎間動気を謂う。これ五蔵六府の本、十二経脈の根、呼吸の門、三焦の原、一名守邪の神。故に気は人の根本也。根が絶するときは則ち茎葉は枯れる。寸口脈の平にして死する者は生気が独り内に於いて絶する。




中国医学の身体論 古典から紐解く形体 浅川要著 東洋学術出版社 2022年

「『難経』第三十八難の記載やさらにそれを拡大させた『中蔵経』などは、人体のあらゆる気は三焦が総領することを主張するが、これを三焦の機能とするならば、三焦はすべての臓腑の機能を統括していることになってしまう。三焦はあくまで六腑の一つである。」 122ページ



難経は黄帝内経の難解な部分を説明した書といわれていますが、全体的に個性を強く感じます。特に三焦については独自の解釈をされているようです。

膀胱に属し尿の排泄の役目であった一つの府が拡大され、水穀の道路、気の終始する所、原気の別、諸気を主持す、腎間の動気(下丹田)原気の別使と尊号まで与えられ、さらに名有りて形無く、その府は気街に在り…となっています

三焦 = 上・中・下焦 = 消化排泄(脾+五府の働き) = 人の生命(腎間の動気)の別使 という感じでしょうか。

黄帝内経(素問・霊枢)に

「六府なる者は水穀を化して津液をめぐらす所以の者なり。 霊枢・本蔵

「五蔵なる者は皆気を胃に受ける。胃なる者は五臓の本なり。」 素問・玉機真蔵論

とあります。

難経では主に脾+五府の働き(消化排泄)を総合したものを三焦と呼んでる気もします。

素問・六節蔵象論には「脾・胃・大腸・小腸・三焦・膀胱」のセットが出てきます。

「脾・胃・大腸・小腸・三焦・膀胱なる者は、倉廩の本、営の居なり。名づけて器と曰う。能く糟粕を化し、味を転じて入出する者なり。其の華は脣の四白に在り、其の充は肌に在り。其の味は甘、其の色は黃。此れ至陰の類たりて、土気に通ず。凡て十一蔵、決を胆に取るなり。」 


よくわかる黄帝内経の基本としくみ 左合昌美著 秀和システム 2008年

「『霊枢』経脈篇では、陰の経脈には関係する蔵の名が冠され、陽の経脈には府の名が冠されています。 ~中略~ ところが、これには少し問題があります。 ~中略~ 手の陽の経脈の病症の中には、府と関わるものが全く出てこないからです。 ~中略~ 陰の経脈と蔵の関係以外は、眉に唾をつけておいたほうがよさそうです。」 56ページ


一旦、五行に応じた五臓五府に戻し、陽の経脈からは府の名前を外して、難経の三焦は一つの府でなく「身体全体を三才で捉えた概念から発展させたもの」「脾+五府の働き」「独自の解釈のひとつ」…と考えても良いかもしれませんね。


そして次回は日本へ…



参考文献

営衛と両焦三焦概念の変遷についての考察 日本内経医学会 林孝信

https://dl.ndl.go.jp/view/prepareDownload?itemId=info%3Andljp%2Fpid%2F11497722&contentNo=1

『素問』『霊枢』における三焦概念の変遷  日本内経医学会 林孝信 

http://jshm.or.jp/journal/56-2/56-2_226.pdf 


人体で繰り広げられる表裏の関係 篠原孝市


公益社団法人 大阪鍼灸師会HP 素問霊枢報告 篠原孝市


よくわかる黄帝内経の基本としくみ 左合昌美 秀和システム 2008年

中国医学の身体論 古典から紐解く形体 浅川要 東洋学術出版社 2022年

改訂版 いちばんわかる 東洋医学のきほん帳 伊藤剛著 Gakken 2024年

紅葉


公園の銀杏です。きれいに色づいています(^^)

2025年11月15日土曜日

三焦あれこれ①


三焦は五蔵六府の六府(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)にあります。

五蔵にある心包も含めてこれが何かは現在も諸説あります。


改訂版 いちばんわかる 東洋医学のきほん帳 伊藤剛著 Gakken 2024年

「心包は壇中とも呼ばれることから、心嚢や胸膜の一部のようなもの、三焦は膵臓機能などの内分泌機能を合わせたものと推測されています。」 34ページ

「しかしどちらも現実にある内臓をはっきりと特定できるものではなく、ある意味では数を「六」にするためにつくられた機能を表す用語とも考えられます。」 34ページ


五蔵六府に含まれていない膵臓が三焦にあたるのではないかという説があります。

またリンパや腹膜説などもあるようです。

さらにそ、そもそも数合わせ(六臓六腑)のために創られたのではという説もあります。


下記の参考文献をもとに古典である黄帝内経(素問・霊枢)から三焦の変遷についてまとめました。


変遷

①「三焦膀胱」と言う単独の泌尿器。三焦(収縮・出す)膀胱(膨張・貯める)。

②「膀胱」と「三焦」に分離。膀胱に属す。

③上焦・中焦・三焦(下焦)の三セットの一部に。

④上焦・中焦・下焦のすべてが三焦に。霊枢または太素、難経から。

⑤機能の不明確な名称だけの蔵府に。難経から。

〇十二経脈の三焦は十二蔵府のひとつとされるが泌尿器に関する病証がない。



素問、霊枢から抜き出します(番号は変遷にあてはまるもの)

①腎は三焦膀胱に合す。三焦膀胱は外で腠理毫毛の応。 霊枢・本蔵

肺は大腸、心は小腸、肝は胆、脾は胃、腎は三焦膀胱に合すとなっています
(五蔵五府)

②少陽(太素、甲乙経では少陰)は腎に属し腎は肺に上で連なる。故に両蔵をひきいる。三焦なる者は中瀆(
)の府、水道ここより出づ。膀胱に属す。是れ孤の府なり。 霊枢・本輸

少陰の方がしっくり来ます。肺は大腸、心は小腸、肝は胆、脾は胃、腎は膀胱にすと、五臓と五腑が綺麗に収まっている中で、余った三焦は膀胱にされて、さらに孤の府とされています(五蔵六府)

②三焦なる者は決瀆の官、水道ここより出づ。 素問・霊蘭秘典論

五蔵六府の壇中(心包)が加わり各々の働きについて説明されています。膀胱は
津液を蔵す、気化すれば則ち能く出ず、三焦は水道ここより出ずとなっています(六蔵六府)

③下焦、溢るれば水(水腫)をなす、膀胱利せざれば癃(小便不通)をなし、約せざれば遺尿をなす 素問・宣明五気篇

③三焦は気を出して、肌肉を温め、皮膚を充し、其の津(陽・衛気)となす。その流まりて(溜まって)いかざる者は液(陰・営気)という。 霊枢・五癃津液別

③④営は中焦より出て、衛は下焦より出ず(上焦か) 霊枢・営衛生会

上焦(全身を周還する衛気の生成)、中焦(経脈を行く営気の生成)

③④下焦なる者は、廻腸に別れ、膀胱に注ぎて滲み入る。糟粕は大腸に下りて、下焦に成る。濾過して膀胱に滲み入る。 霊枢・営衛生会

下焦(膀胱と共に小便の排泄・三焦は下焦に名称変更)

③④上焦は霧の如く、中焦は漚(水に浸す)の如く、下焦は瀆(水道)の如し 霊枢・営衛生会

霊枢・営衛生会にある「三焦の出る所を聞きたい」「中焦の出る所を聞きたい」「下焦の出る所を聞きたい」の「三焦」が誤りで「上焦」であれば「④上焦・中焦・下焦の三セットが三焦」は太素、難経からになる。

〇三焦の病は腹気満ち、小腹(下腹)尤も堅く、小便を得ず。…侯は足太陽の外の大絡に在り、大絡は太陽小陽の間に在り。また脈に見る。委陽に取る。 霊枢・邪気臓腑病形

三焦の病(排尿困難)に足太陽膀胱経の経穴(下合穴)を取っています。


よくわかる黄帝内経の基本としくみ 左合昌美著 秀和システム 2008年

「『黄帝内経』の中ではもともと、膀胱と同様に「水分代謝をつかさどる府」とされています。ただ、この三焦という言葉には「上中下の三つの焦を合わせて三焦」という使われ方があって、ややこしい。上焦からは衛気が出、中焦からは営気が出、下焦からは排泄されるべき水分が出るとされます。「水分代謝をつかさどる府」としての三焦は、この下焦のことのようです。ところが後世、三焦は学者たちにより次第に機能がつけ加えられ、しかも「三焦はそうした機能を総合した抽象的な概念であって、三焦という臓器があるわけではない」などといわれ出して、実は治療家や研究者の間でも侃々諤々です。でも、とりあえず知っておくべきは原初の概念です。」 46ページ


一つの府であった三焦(排尿)と膀胱(畜尿)を分離させた目的は何でしょうか。

霊枢・本輸篇や本蔵篇は六蔵六府説より古い段階(五蔵五府・五蔵六府)で書かれているようです。

五蔵五府から五蔵六府、六蔵六府への変遷は、蔵府や働きが発見され増えたのでしょうか、それとも経脈(十一脈、十二脈)に対応させ理論の整合性を取る為でしょうか。

身体を三つに分けてとらえる概念(三才思想からか)が生まれ、三焦と膀胱は下焦にあてられます。分離されましたが働きは同じままでした。

霊枢・営衛生会、もしくは太素、難経で上焦・中焦・下焦のすべてが三焦となります。

下焦だけの三焦と上・中・下の三セットの三焦をどちらも三焦と呼んだ可能性もあるのでしょうか。

難経ではここからさらに働きも増え、特別扱いされていきます。


ここまで原初の姿をまとめました。次回は後世にあたる難経からです。



参考文献

営衛と両焦三焦概念の変遷についての考察 日本内経医学会 林孝信

https://dl.ndl.go.jp/view/prepareDownload?itemId=info%3Andljp%2Fpid%2F11497722&contentNo=1

『素問』『霊枢』における三焦概念の変遷  日本内経医学会 林孝信 

http://jshm.or.jp/journal/56-2/56-2_226.pdf 

人体で繰り広げられる表裏の関係 篠原孝市


公益社団法人 大阪鍼灸師会HP 素問霊枢報告 篠原孝市

よくわかる黄帝内経の基本としくみ 左合昌美 秀和システム 2008年

中国医学の身体論 古典から紐解く形体 浅川要 東洋学術出版社 2022年

改訂版 いちばんわかる 東洋医学のきほん帳 伊藤剛著 Gakken 2024年

2025年11月8日土曜日

カレンダー


注文した令和8年(2026年)のカレンダーが届きました(^^)
今年もあと2ヶ月ですね。早い。

2025年10月30日木曜日

経絡治療

やさしい鍼治療 臨床70年。「効く」への道しるべ 首藤傳明著 医道の日本社 2024年


「証を決めるとは五臓六腑のうち、どの臓腑経絡が病んでいるのか(虚実)を見つけ出すことです。陰陽のうち陰に焦点を当てましょう。肝臓肝経が弱っている(虚している)のを肝虚証と名づけます。主証は他に、肺虚証、脾虚証、腎虚証と計4種あります。すべての病、症状をどれかに当てはめる、多くの病を四つに分ける。全く無茶ですが、実用的です。」 47ページ


日本の伝統鍼灸というと経絡治療を指すことが多いと思います。

経絡治療自体は昭和初期に生まれたものです。

古典医学(素問・霊枢・難経など)をシンプルに体系化(六部定位脈診+難経六十九難による選穴+浅刺による補寫)したものといわれます。

シンプルで浅刺を中心としたやさしい鍼灸…とても日本的ですね。


創出の過程を調べるとさらに日本的な要素がみえて来ます。

〇古典医学の中には江戸期の日本の文献も含まれていた

〇八木下勝之助翁からの学び

〇全国の江戸時代からの伝統を引き継いだ臨床を行っているという評判の人物のもとを訪ね歩いた

〇小児鍼からの影響

日本人に合った治療を行うには、日本で発達した鍼灸を学ばなければならないという意図があったようです。


もしあの時代に経絡治療が生み出されていなければ、今の日本の鍼灸は大きく衰退していたかもしれません。

今よりも遥かに情報も少ない昭和の大変な時代に創出され、またそれを現在まで受け継ぎ発展させ伝えてくださっている先生方に感謝します。


「年季が入ると指がそこへ行く、指の行きつくところがツボだったということになります。」99ページ


臨床70年の先生の道しるべはありがたいですね…。


参考文献

岡部素道の鍼灸治療 周防一平著 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kampomed/66/2/66_147/_pdf

よくわかる経絡治療講義 大上勝行著 池田政一監修 医道の日本社 2014年 

実践小児はり法 尾崎朋文・山口創・米山榮編集 医歯薬出版株式会社 2012年 

2025年10月29日水曜日

2025年10月22日水曜日

血圧

日本高血圧学会は高血圧の治療で血圧を下げる際の目標値について75歳以上で、これまでより10mmHg引き下げ、上130mmHg(収縮期)、下80mmHg(拡張期)未満に抑える新たな治療指針を発表したそうです。


https://www.yomiuri.co.jp/medical/20250725-OYT1T50208/ 読売新聞オンライン


ただ世界的な基準は上150mmHg(収縮期)くらいだそうです。

血圧については(も?)色々あるようですね…。


https://www.youtube.com/watch?v=MbeTxttVNos&t=611s もりちゃんねる 血圧につ
いて

https://www.youtube.com/watch?v=CK3EcBahb6Q ヒデキとモリヨのお悩み相談 75歳以上の治療目標血圧引き下げについて

2025年10月20日月曜日

赤ちゃん


0ヶ月からのベビーマッサージ&つぼ療法 辻内敬子・小井戸喜彦著 技術評論社 2005年


「刺激は強いほうが効果があるように感じられる方が多いかと思いますが、弱い刺激だからこそできることがあり、見えてくることもあります。」 13ページ

「東洋医学は、皮膚へのほどよい刺激が、自律神経、ホルモン、免疫に働きかけ自然治癒力を高めることを、マッサージなどの手技療法や鍼灸として発展させ、病気の治療や予防に活用し続けてきたのでしょう。」 21ページ


小児への心得、施術は、大人に対する治療や東洋医学の基本としても重要なものが沢山含まれていますね。

2025年10月18日土曜日

道教と中国医学


道教と不老長寿の医学 吉元昭治著 平川出版社 1989年

道教は後漢の終わり頃に起こったとされる宗教です。道教に中国医学が取り入れられたり、中国医学も道教の影響を受けてきたようです。


「この『黄帝内経』素問の初めをかざる一文こそ、道教と深いかかわりがあるのではないかと考えたのである。しかし、今までの多くの『黄帝内経』についての書をみても、この点に注意を払い、解釈しているのは、皆無に等しい有様であることもわかった。」 2ページ


素問の初め上古天真論には「昔々、黄帝は  ~ 天に登っていった」とあります。これを道教の視点からみると、仙人となって天を自由に駆け巡り不死身となった(不老不死)と解釈できるそうです。


「時の唐朝が道教を崇めたことから、この王冰は、私は道教徒であったと思っている。」 242ページ


現在に伝わる素問は南北朝時代(439~589年)の
全元起によって注解が施され、唐代(618~907)中期に王冰 (おうひょう)が編纂(再編・注解)したものを、宋代(960~1279年)の林億らが校正を加えたものです。

そして王冰は道教的な表現のある上古天真論を巻首にもってきたそうです。



「華佗の名は、その発音からして、古代ペルシャ語ににているので、彼は西域人ではなかったかという説もある。ヘロドトスの『歴史』をみても、スキタイ人は、麻薬のようなものを使用していたらしいから、かの麻沸散もこのようなルートがあったかもしれない。」 228ページ


華佗(かだ・~208年)は鍼灸や薬の処方に詳し
く、麻沸散と呼ばれる麻酔薬を使って世界で初めて腹部切開手術を行ったといわれています。
また五禽戯(ごきんぎ・虎・鹿・熊・猿・鳥の動作を取り入れたもの)という導引(体操・気功)を作ったとも言われています。

秦の始皇帝(前259~前210)はユダヤ人だったという説もありますが…それは置いといて、最近は従来考えられていたよりもずっと早い時期から西洋と交流があったという説も出てきているようです。


奇経八脈考を著した李時珍(1518~1593年)も道教に近い人だったようです。奇経には道教でも重要視される任脈、督脈が含まれています。



「中国医学に与えた影響は、道教だけとみるのも誤りで、西域の影響、仏教の力も大きく作用したことを見逃してはならない。」 15ページ


隋書・経籍志(隋・581~681年)にはインドの龍樹や耆婆(ギバ)の名を関した薬方などの書があげられているそうです。

インド医学と中国医学、ヨガと道教などの考え方もそれぞれ近いものがあります。これらの関係も興味深いですね。
 


道教にある三尸(さんし)九虫(きゅうちゅう)は人間を監視、コントロールしたり病気をおこすとされる想像上の虫や寄生虫などです。 

そういえば猫から感染したトキソプラズマという寄生虫が人間をコントロールしているかもという説がありました。

日本の戦国時代に書かれた針聞書(茨木元行・1568年)という本には独自のユニークな虫が描かれています。小児の疳の虫(かんのむし)は有名ですね。

2025年10月13日月曜日

おやつ


ミレー ビスケット オレ 

まじめなおかし(^^)

2025年10月5日日曜日

ことば


「人と違った考えを持つことは一向にかまわないさ。でも、その考えを無理やり他の人に押し付けてはいけないなあ。その人にはその人なりの考えがあるからね。」

「誰かを崇拝しすぎると、ほんとうの自由は得られないんだよ。」


今回はスナフキンのことばでした(^^)

2025年9月27日土曜日

道教と中国医学

図説 道教医学 吉元昭治著 勉誠出版 2018年


道教の経典には様々な中国医書が収められているそうです。王羲之(おうぎし)の書でも有名な「黄庭経」の中には鍼灸経穴名と同じ名が出てくるそうです。


「経絡方面から見ると任脈が最も多く、督脈がこれにつぐ。すなわち正経十二経ではなく奇経八脈の穴名が多い事が分かる。こらは何を意味しているのか。任督脈の奇経八脈は道家でも重視していて、この頭から下腹部までつながるルートは内丹術でいう精気神のルートでもあり陰陽昇降のみちでもある。  ~中略~ 

『黄庭経』と『黄帝内経』が極めて近い関係にあるといえよう。前者が内丹、後者が鍼灸を初めとする中国医学の臨床、基礎の出発点である事を思えば『黄庭経』の中に『黄帝内経』の骨組みがある事をみつけるのもまた容易である。」 191ページ

「『黄庭経』は『黄帝内経』と似ている処があり、後者を下敷きにして、宗教的ヴェールで掩ったものともいえる。」 192ページ


奇経八脈のうち「素問・霊枢」に任脈、督脈、衝脈、帯脈は出てきますが、奇経八脈という名称と八脈すべてが登場するのは「難経」からでしょうか。ただ個人的には「難経」に書かれている経絡が溢れた時の放水路という説明はいまいちしっくり来ません。

奇経治療に使う八総穴は、これを伝えた金元時代の竇漢卿(とうかんけい・1196~1280)によると「河南の小室山の隠者が伝えたもの」で竇漢卿は若い頃にその本を貰ったとあります


本書では、道士または医師で道教に近い人として

岐伯 扁鵲 華佗 皇甫謐 葛洪 陶弘景 孫思邈 王冰 

などが取り上げられていました。道教では医術や経絡なども独自の解釈がありそうですが、中国医学と道教の関係は深いですね。


参考文献 現代語訳 奇経八脈考 李時珍著 王羅珍・李鼎校注 東洋学術出版社

2025年9月21日日曜日

ことば



「自分以外の人間になりたいと願いながら、人生を送るのは耐え難い」

「なぜわたしたちはこの地上に置かれたんだとおもう? 他人をしあわせにするためさ」

「与えることだよ、ただ一つのホントの喜びは与えることだ」


今回はチャーリーブラウンのことばでした(^^)
上手く描けた 笑

2025年9月14日日曜日

経筋(けいきん)あれこれ

線維筋痛症は針灸治療で治せる 西田皓一著 たにぐち書店 2008年


「東洋医学から見ると線維筋痛症の原因は「経筋病」であるので、経絡の考え方特に経筋(東洋医学から見た筋肉学)と、それに若干の東洋医学の「臓腑学」を考えにいれると、これらの症状はすべて説明がつき、十二経筋上の経筋病巣(筋肉の中に出来た病巣)に針灸治療をしてやると症状は消失または軽減する。」 12ページ


経筋は鍼灸の古典である霊枢(経筋篇十三、紀元前200年~紀元後220年頃)に記載されています。手足の末端から始まる縦につらなる筋(筋肉)の流れ(十二本)として示されています。


「霊枢概要」神麹斎(左合昌美)著 ヒューマンワールド には

「そもそも「筋」とは何か。古代医書中にあっては極めて含意が広い。筋腱、肌肉、静脈、神経などがいずれも筋と呼ばれていた。つまり上下に連なる紐ないし帯状の組織の連なりはすべて筋系と言える。」86ページ

筋肉だけを指すのではなく腱、靭帯、血管、神経なども含めた複数の筋の連なり、流れとして捉えていたようです。

そして、この経筋の病に対する治療法として霊枢には焼き鍼(燔鍼・はんしん)を使い速刺速抜(速い抜き刺し・劫刺・こうし)で効果が出るまで刺す(以知為数)」また「痛をもって輸(兪・ツボ)となす(以痛為輸)と記載されています。

焼き針(燔鍼・火鍼)は針先を火であぶり熱して刺す方法です。

痛をもって(痛いところ)は自覚的または他覚的(押して痛い)の両方でしょうか。他覚的に痛いところは阿是穴(あぜけつ)とも呼ばれています。

痛みのあるところや、想定される流れのルートから圧痛部(押して痛いところ)を探し鍼やお灸をすえるという方法は鍼灸治療の原点を思わせる方法です。


「霊枢概要」神麹斎(左合昌美)著(ヒューマンワールド)

「経筋の主要な治療手段が燔鍼劫刺であると言っても、経筋治療のはじめからそうであったとは考えにくい。馬王堆脈書において、足臂十一脈では灸というが、陰陽十一脈には実は灸とは指示されていないことを記憶すべきであろう。つまり足臂十一脈が発展して経筋となり、熱療法としての灸を改良して燔針劫刺としたのかも知れない。」86ページ


「足臂十一脈灸経」と「陰陽十一脈灸経」は中国の馬王堆漢墓から出土(1973年)された医書です。霊枢よりも古い時代のものとされ、霊枢の経脈篇の前身であるとも考えられています。ただ経脈篇の内容は(他のルートからの知識も合わさってか)ここから大きく変化し十二本の脈が輪のように一本に繋がります。

足臂十一脈と経筋篇は共にすべて四肢末端から体幹に向かうルートになっています(陰陽十一脈は二本のルートが逆方向)。霊枢の中のいくつかの篇にも「「五輸穴」など末端から肘膝に向かうルートや十一本のままのものも残っています。

現在の中医学(現代中医学)で経筋は経絡の概念の中の一つで、経絡が養う筋肉系統とされています。ただ十二経脈や十五絡脈などの流れの上にさらに別の流れを無理に重ねるより、経脈篇成立以前の足臂十一脈を受け継いだ、より古い内容(ルートと治療法)を伝えくれていると考えた方が納得できます。


「改訂版 東洋医学のきほん帳」 伊藤剛著 Gakken 

「最近、西洋医学の分野で、マイヤースによる筋筋膜経線(アナトミートレイン)という考え方が提示されています。筋筋膜経線とは、骨格周囲につく筋筋膜により緊張と運動を伝達する張力のひものようなものです。~中略~ そして、驚くことに、この筋筋膜経線で示された筋肉のつながりは、経筋で示されたものとほぼ同じなのです。二千年以上も昔、解剖学も生理学も発達していない時代に、経筋という身体のシステムを発見していたことになります。」 124ページ

アナトミートレイン=経筋かという問題は置いといて、最近はファシアというのも経絡の正体ではと話題になっていました。さらに数年前に騒がれていたトリガーポイントは痛をもってツボとなす(以痛為輸)阿是穴の考えと同じです。

二千年以上前の古代人の知恵が今の発見と少しずつ繋がって来たのでしょうか…。


参考文献 古典から学ぶ経絡の流れ 浅川要著 東洋学術出版社

2025年8月27日水曜日

線維筋痛症 


線維筋痛症の診断と針灸治療 西田皓一著 ヒューマンワールド 2012年


著者は高知県にある西田順天堂内科の先生です。

線維筋痛症は今も原因が不明とされている難病です。

その症状は広範囲の疼痛、こわばりと多彩な随伴症状がみられることが特徴です。
随伴症状には、全身症状(疲労感、倦怠感、微熱、寒さ、動悸、めまい、ほてり、しびれ)、うつなど精神神経的な症状(不安感、睡眠障害など)、頭痛、乾燥(眼や口)、胃腸症状などがあります。

治療は疼痛治療薬(プレガバリン)や抗うつ薬うつ症状の改善目的ではなく痛みの緩和のため)、睡眠薬などで、原因が不明の病気であることから根治のための治療法は残念ながらまだ無いそうです。

西洋医学と東洋医学を併用されている著者からすると


「線維筋痛症の場合、あらゆる治療にも治療効果が見られないが、針灸治療することによって即座に患者に治療効果が得られる。」 26ページ


西洋医学の治療では効果が見られないが、鍼灸治療により効果の得られる疾患ということです。


「東洋医学独自の治療手段があり、効果機序が違っている。だから現代医学では難病であっても、東洋医学の治療手段で病気を治すことができるのである。」 13ページ


本書では線維筋痛症を東洋医学(中医学)の考え方にある「経筋病」と捉えて治療されています。

中医学(現代中医学)では経筋は経絡(けいらく)の概念の中の一つで、経絡の中の経脈が養う筋肉系統と考えられています(諸説あり)。鍼灸の古典である霊枢(れいすう、紀元前200年~紀元220年頃)には十二本の流れの経路や治療法などについての記載があります。

「東洋医学から見ると、難病を起こす病因には、瘀血、寒、湿、虚、気(精神的緊張)などがある。これらの概念は現代医学にはなく、またそれらの病態を知る診断手段もなく、その上にこれらの病態を治す治療手段もない。だから現代医学では治らない病気を、東洋医学の治療手段で治すことができるのである。」 15ページ


著者の永年の観察によると線維筋痛症は精神的なストレスが誘因となって起こっているそうです。

精神的緊張、ストレス(内因・七情)→ 気の鬱滞 → 経絡の停滞 → 気・血・水の巡りが悪くなり痛みが起こる(不通則痛)→ 鍼灸(霊枢・経筋篇では鍼・焼き鍼のこと) → 気血が巡り、痛みが去る通則不通

また線維筋痛症と慢性疲労症候群は病名は違っているが、どちらも同じ経筋病にあてはまるそうです。

線維筋痛症(強い筋肉痛、とくに頚背部に硬直、痛み) 
慢性疲労症候群(全身の倦怠感、筋肉の機能低下) 


霊枢・経筋篇には(霊枢 新釈 小曽戸丈雄著 たにぐち書店 より)

「一般に経筋の病は、寒によっておこったものは、そりかえって筋が痙攣する。熱によっておこったものは、筋が弛緩して収縮しなくなる。 ~中略~ これらの治療に焼針を用いるのは寒邪によって経筋がひきつれたものを治すのが目的である。従って、もし熱邪によって経筋が弛緩し収縮できなくなったものには、焼針を用いてはいけない。」

と寒・熱による症状の違いと治療法の適不適についての説明があります。


線維筋痛症の原因はまだよく分かっていませんが、痛みを脊髄から脳に伝える経路(上行性経路)の興奮、さらに脳から脊髄を下り痛みを抑える経路(下行性疼痛抑制機構に障害が起こることにより、痛みの感度が増幅されてしまう(痛みの中枢性感作)ことが原因と考えられているそうです。

線維筋痛症の患者に疼痛緩和の目的で処方されている抗うつ薬はこの下行性疼痛抑制系(ノルアドレナリンやセロトニンの増加)に働きかけ痛みを抑えるものです。

実は鍼灸の刺激によっても、痛みが脊髄から脳に伝わるのを抑制したり(上行性疼痛抑制機構)、さらに脳から脊髄に下行し痛みの伝達を抑制する働きを賦活させる下行性疼痛抑制機構)ことが科学的に解明されています。

ちなみに鍼灸によるその他の鎮痛メカニズムには、脳からモルヒネ様物質(エンドルフィン、エンケフェリンなど)が分泌されたり(神経伝達物質性疼痛抑制機構)、血管を
拡張させ発痛物質の停滞を解消させる…などがあります。

2025年8月23日土曜日

2025年8月17日日曜日

大師流 小児はり

子供を笑顔にする鍼治療 谷岡賢徳著 22世紀アート 2024年


小児鍼は独特な鍼(刺さないハリ)を使い皮膚に軽い刺激を与える治療法で、江戸中期ころに大阪で考案されたといわれます(諸説あり)。大正、昭和中期にかけては主に関西方面で大変に隆盛したようです。

使用される鍼には色々なものがありますが、この大師流では刺絡に使う三稜鍼の先を鈍化させたものを小児鍼として使用されています

初代は谷岡捨蔵(明海)(安政4年(1857年)~昭和6年)で、著者の谷岡賢徳先生は三代目にあたられるそうです。


「大師流の初代明海は、「突き刺す三稜鍼を、刺さずに、後方に引いた」のである。この発想の転換が、剛鉄を羽毛に変えたのである。さらに、鍼先に中指頭を添えて施術した。」   73ページ

「大師流の小児鍼は、決して弱刺激ではない。むしろ強刺激の部類に入る。羽毛の快感に惑わされてはいけない。」 74ページ

「小児鍼の中でも、1~2を競うほどの強刺激だと思います。だからこそ短時間で、著効がだせるのです。」 234ページ


三稜鍼を使い、羽毛のような心地よい刺激でありながら、短時間で効果がだせるというのが大師流の特徴でしょうか。


「発赤・発汗を目標としている小児鍼は、どちらかと言えば、深部ではなく表面の皮膚に重点的に刺激を与える種類の小児鍼だと思います。だから発赤・発汗しても深部にあまり刺激が残らないため、刺激過敏になりにくいのかもしれません。」 234ページ


一般的な小児鍼では、施術部の発赤・発汗が適量の目安とされています。大師流では主に皮膚の変化(硬い、柔らかい)を基準にされているそうです。

発赤・発汗を目標としている小児鍼は、深部に働きかけづらい面(または時間がかるか?)があるとのことです。ただ、勿論それぞれに良い面もあると思います。

家伝の鍼として伝えられていた貴重な技術を広く公開され伝えて下さるのは本当にありがたいですね。

また、この心地よい刺激で深く働きかけることができるという小児鍼の発想は、浅刺を中心に使う日本鍼灸の一大流派である経絡治療などにも受け継がれているようで興味深いです。

2025年8月10日日曜日

2025年7月30日水曜日

発達障害


発達障害は改善します 宇土博著 ガリバープロダクツ 2018年

「標準 鍼灸治療学」水嶋丈雄著に「まったく新しい経絡を解説されその効果には驚嘆する」と紹介されていたので購入してみました。

発達障害について調べると、病気ではなく生まれ持った脳の特性・特徴と捉えたり、色々な考え方あるようです。


「新経絡治療は、脳に関する手足のツボ(経穴)を刺激することによって脳の血流やブドウ糖代謝などを活性化させ、脳神経の微細な損傷や結合回路の機能を調整・修復し、発達障害の全般的な症状を改善するものです。」53ページ

ここで言う経絡治療は昭和初期に生まれた鍼灸流派のことではなく、「経絡を使った治療法」という広い意味のようです。本書では発達障害の説明と症例の紹介を中心に書かれていて、この新経絡治療に関する具体的な説明はあまりありませんでした。

以下、説明の部分からまとめると…

2006年に経絡治療を理論化・統合化して「新経絡治療」を体系化 。 

手三里・合谷に2Hzの鍼通電を15分。脳の血流増加とブドウ糖代謝が活発に。

脳に関連する、腎経・膀胱経のエネルギーの流れが詰まり発達障害の症状を引き起こしていると考え、この詰まりを軽減し改善させる。

肺、心包、脾などの詰まりの部位によりツボを選び、ていしん(刺さない鍼)で刺激。


また「標準 鍼灸治療学」水嶋丈雄著には、

主経絡の井穴か原穴に皮内鍼を入れ連絡している経絡上の指をくるくる回すのが特徴

とありました。具体的な方法はわかりませんが、独自の方法で発達障害などの症状に効果を出されているとのことです。

 佃煮


イワシの佃煮で一杯。

2025年7月18日金曜日

胸脇苦満(きょうきょうくまん)


標準 鍼灸治療学 水嶋丈雄著 東京図書出版 2023年

中医学、経絡治療を中心に長野式、良導絡、、トリガーポイント、小野式首周六合新診、山元式…など代表的なものをそれぞれ採用しながら、自律神経などの考えを中心にまとめられている印象でした。

腹診で不通をみとめた時(奇経治療)

「また腹診で胸脇苦満を認めた場合には寺沢点(玄癖)、心下痞には天宗の外側0.5寸(斉天宗)、胸脇苦満には胸椎7~8間膵兪の夾脊を用いる。心下痞や左胸脇苦満はノルアドレナリンの高値が知られている。つまり玄癖はノルアドレナリン(パニツク障害)の抑制点である。これは傷寒論が原点である。」 53~54ページ

寺沢点(玄癖)はネットで調べると天宗の外側1寸とあります。みぞおちから季肋部にかけての詰まりと肩甲骨下部(棘下筋・手太陽小腸経)、またホルモン(ノルアドレナリン・緊張、不安、恐怖など)との関係など興味深いです。
傷寒論(後漢末期から三国時代に編纂された古典)が原点であるというのは、胸脇苦満とその治療ということでしょうか。

2025年7月11日金曜日

ポーチェラカ


今年はオレンジにしました。
毎日、花が閉じたり開いたりするのがいいですね!

2025年6月29日日曜日

ひらつか 七夕まつり


今年の七夕まつりは4日からですね。

久しぶりにかき氷屋を出しました~♪あと射的とりんご飴、たこ焼き屋さんもあります。
全部出店できるかな~?

2025年6月28日土曜日

ビーノ


ビーノで一杯。お酒は菊正宗の銀です。

2025年6月21日土曜日

理論と統一


東洋医学 鍼灸ジャーナル 2008年7月号 緑書房

忘備をかねて気になったところのメモです。


松田博公・対談シリーズ「日本鍼灸を求めて」 第3回  

松田 『素問』・『霊枢』には、触診をちゃんとしろという記載がありますよね。そういう意味で現代中医学は、触診を無視し過ぎている。中国では『素問』・『霊枢』以降の発展段階で、図式的、観念的要素が強くなったんだと思います。パターン化した理論図式に当てはめて理解するのが、中国人の強固な固有思想ですから。現代に至って、中医学は西洋医学の影響を受けてさらに理論を精緻化させ、図式化をいっそう徹底させた。日本人は、逆に縄文時代から理論不信で、触ってみないと信じない。それこそ、ごちゃごちゃ理屈を言うな、という実感主義ですね。  55ページ

中国は「理論」と「とにかくなんでも統一(図説マルマ 伊藤武著より)」することが好きなようです。

例えば現在の中医学では経絡の概観として十二経脈、十二経別、奇経八脈、十五絡脈、十二経筋、十二皮部があるとされています。最初の十二経脈の流注(ルート)だけでも複雑です。古典である素問・霊枢は一人の著者が書いたのではなく論文集と言われています。色々な考えを無理に統一してしまった面があるのでしょうか…。

単純化していく、あるいは曖昧なまま捉える日本とは対象的ですね。


愚解経脈論 基礎編(3) 木田一歩著 90、91ページ より

脈について、中医学では脈の絡穴から分れる支脈で、表裏二脈の経絡を連絡、強化するとされ、その大きなものを大絡(十五絡脈)と呼び、さらに表面に浮いたものを浮絡、最小のものを孫絡と呼んでいます。

こちらでは絡脈と十五絡脈は別のルートと考察されています。

「経脈、絡脈、孫脈の各名称は、臓腑より出入りして四肢あるいは頭部に走行していく流注における走行の脈の深さを表す記号」


一番内側を経脈、その外側に絡脈、さらに体表近くが孫絡で臓腑から発した胃の気の密度(湯気のように体表に近づくにつれ疎になり拡散していく様子、胃の気の密度)を表しているのではと説明されています。



ドキュメンタリー「近代鍼灸史」③ 油井富雄著 81ページ

明治から昭和にかけて活躍された鍼灸師の沢田健先生(明治10~昭和13年)竹内文書の影響について紹介されていました。こちらも興味深い内容でした。

2025年6月13日金曜日

日本伝統鍼灸学会


日本伝統鍼灸学会50周年記念誌 日本伝統鍼灸学会編 令和5年


昭和48年に発足された日本経絡学会(経絡治療研究会・東洋はり医学会)が平成8年に
日本伝統鍼灸学会と名称変更されたそうです。


「新版 東洋医学臨床論」に記述された鍼灸臨床について思うこと 篠原昭二著

「大学で「東洋医学臨床論」の授業を担当していることから、テキストとして採用した教科書を見て、「日本鍼灸は中医学か?」と、少なからず驚いた。テキストである以上、その影響力は次代を担う鍼灸師全てに及ぶ。」 122ページ


私が鍼灸の学校に通っている頃、日本の鍼灸学校の教科書は年々この中医学の影響が強くなっていると聞いていました。

当時は中医学について「最近に中国がまとめたもの」ということくらいの情報しか無かったと思います。

中国が何をどういった意図で編纂したのか?という基本的なことすら殆ど知らないまま、なぜか日本の鍼灸学校の教科書は中医学色を強めて行き、2015年からは「東洋医学概論」の教科書は中医学そのものになってしまったそうです。

いったい誰のどういった意向でこのようになってしまっているでしょうか…。


日本伝統鍼灸学会の沿革 浦山久嗣著

「また、この時期は中国の国策によって現代中医学が世界的に普及した時代であり、「中国鍼灸」が世界遺産となったのみならず、日本の鍼灸臨床のスタイルも経絡治療から現代中医鍼灸へと急速に変化していった時代でもある。
 もともと、鍼灸治療については江戸時代以前から日本の鍼灸スタイルが欧米へ紹介されるだけで、中国の鍼灸スタイルが世界的に注目されることはほとんどなかった。」 6ページ

「国策によって近代日本型のドライニードリングや経絡治療の影響下に新たに造り出されたものである現代中医鍼灸が、今世紀に入って一気に世界中に普及していったことは驚くべきことである。」 6ページ


中国の鍼灸(湯液・漢方薬も)は清代の政策で壊滅的に衰退したようです。その後、日本から鍼灸を学び取り入れ、さらに中西医学統合などの政策を経て、中国共産党の国策として新たに創出され、世界的に宣伝普及されて世界遺産となったのが中医学です。

もちろん中国側は日本の鍼灸から学んだことなどは絶対に隠しておきたい秘密でしょう…。


クォ・ヴァディス、どこへ行くのか? 松田博公著

「… 中医学(TCM)の世界戦略に呪縛されつつも、各国に芽生える期待に応えて、日本鍼灸の地球的な価値を打ち出すべきこの時に、われわれは、どこへ行くのか。
 何よりも、置き去りにされた課題があると、わたしには思える。なぜ、「日本鍼灸学」を構築しようとしないのか。」 135ページ


日本の伝統医学(漢方・鍼灸)も明治の政策やその後の時代の影響により大きな打撃を受けてきましたが、何とかこれを残そうと苦労され工夫を重ねられてきた先人のお陰で今があります。

日本の伝統を踏まえた日本鍼灸の教科書が一日も早くできると良いですね。

2025年6月7日土曜日

2025年5月28日水曜日

生きて働いているツボ

要穴の臨床取穴法 漢方鍼医会 平成24年


DVD付きの本です。

「実際に生きて働いているツボ」を取穴する方法などについて紹介されています。

要穴(五行穴・原穴・絡穴・郄穴)は、古典(十四経発揮 元代の1341年に滑寿(字は伯仁)が記したとされる医書)と現代(WHO、WPRO)の部位表記、さらに臨床取穴・実践として会で蓄積された内容などの解説があり、十二正経の流注については霊枢・経脈編(前漢~後漢の頃 紀元前200年頃~220年頃)と十四経発揮の両方から、またその現代語訳が掲載されています。

古典と現代のものが併記してあるので理解しやすくなりますね。

取穴部位の説明では、例えば爪の角にある井穴(せいけつ)について、鍼灸学校の教科書では「爪甲根部の角を去ること1分」と書かれていましたが、解剖学としては爪甲と爪根(皮膚に隠れた部分で幅が狭くなっている)となるそうです。

そして爪甲角から外方でなく、隠れた爪根部の角から柔らかい部分を探し取穴する…等々、興味深い内容が纏められていました。

2025年4月19日土曜日

呼吸について


すべての不調は呼吸が原因 本間生夫著 2018年 幻冬舎新書

興味深い内容でした。

呼吸というと「腹式呼吸で酸素をたくさん取り入れる」とよいというイメージがありますが、意識的な腹式呼吸よりも、通常の無意識に行われている胸式呼吸を強化することが大切で、酸素よりむしろ二酸化炭素が重要…といった内容です。

以下は気になったポイントを簡単にまとめました。

〇 年齢などにより肺の機能が落ちると機能的残気量が増え(通常の呼吸で息を吐き切った時に肺に残る空気量、ただ多少の残気量は必要)入る空気量が減ると代謝などが低下する。

〇 呼吸筋は20種類以上あり、呼吸の維持遂行のメインの働きをしているのは胸部の筋肉で、その中心が肋間筋(吸・外肋間筋 吐・内肋間筋)で補助として横隔膜がある。横隔膜は胸の呼吸筋により調整されている脇役。

〇 腹式呼吸で強調される横隔膜は肺を縮めるための呼吸筋ではないので機能的残気量を減らすことには役立たない。ただし意識的な深呼吸も気分転換に1、2回行うのは良い。

〇 深呼吸しても体内に取り入れられる酸素量は増えない。血中酸素飽和度(酸素とヘモグロビンが結びつく)は肺胞の段階で97%飽和してしまっている。

〇 呼吸は酸素よりもむしろ二酸化炭素(PH、酸・アルカリのバランスの調整役)が大切
。ダイバーなど酸素過多でも弊害が起こる。この二酸化炭素の調整システムは無意識の呼吸の時に行われ、意識して行う呼吸の時は作動しない。

〇 日常の呼吸は胸筋を使って無意識に行われているので、トレーニングも腹式呼吸で強調される横隔膜などよりも、無意識の胸式呼吸の時に使われる胸筋のストレッチや有酸素運動が有効。

〇 鼻呼吸(防塵、防ウイルス・細菌、肺を冷やさないなど)が大切。

〇 呼吸の分類 呼吸の種類により使われる脳の部分が異なる。

①代謝性呼吸(無意識・脳幹 生命維持、コントロール)
②情動性呼吸(無意識・感情 情動、大脳辺縁系(記憶)の中の偏桃体、情動を司る)
③随意呼吸(意識的・大脳皮質 意思 思考 判断 運動 感覚など)

①は日常の呼吸②は感情に伴って変化する呼吸③は腹式呼吸など。①②の無意識に行われる呼吸筋をトレーニングする事で、日常の呼吸を深くゆったりすことができる。

〇 呼吸は自律神経がコントロールしてるので、自律神経も整えることもできる。

〇 呼吸を安定させると情動(情動性呼吸)も安定させることができる。

〇 赤筋である肋間筋を鍛えるのは、パワー系の筋トレでなく有酸素運動が有効。

〇 トレーニング法 ごく簡潔に。

①胸を張り、背筋を伸ばし姿勢をよくする。 胸郭が広がる
②呼吸筋をやわらかくするストレッチ。 胸郭が大きく動く
③長く声を出したり、歌う。 大きく長い息を吐ける
④息を吐き切るトレーニング。  ストレッチ効果と吐く力 吹き矢
⑤有酸素運動、持久運動。 どの有酸素運動でも良いがお勧めはウオーキング

〇 ゆったりした呼吸は人にうつり、周りの人もリラックスさせることができる。


といった感じでした。呼吸は健康を考えるとき食事や睡眠より以前に大切な要素ですが、一般的には蔑ろにされがちです。

呼吸を鍛えるには腹式呼吸よりも、無意識の日常の呼吸で使われる胸部の筋肉を鍛えるのが大切とのことです。

古来から行われている、いわゆる丹田を意識した腹式呼吸などは別の目的、効果を狙っていたのでしょうか…。

本書に紹介されている具体的なトレーニング法は、胸筋のみ個別に鍛えられる方法は無く、胸を中心とした広い範囲のストレッチやウオーキングなどの全身的な有酸素運動、発声などがメインになっています。

腹式呼吸にも色々なやり方がありそうですが、腹部まで全体を連携させ動かすことで、結果として無意識の呼吸で使われる胸筋などをより有効に働かせることに繋がっているものもあるかもしれません。

こういった無意識の呼吸を鍛える方法はヨガや導引(気功)など伝統的な技法の中にも優れたものがありそうですね。

また仏教に伝わる数息観(出入りする息の数をコントロールせず数える。ただこれも色々なやり方があるかもしれませんが)などは意識と無意識の両面に同時に関わると思われるので、脳のどの部分が使われるのか、心身への影響も含めて興味深いです。

2025年4月7日月曜日

ポップコーン


でっかいポップコーン。
オリンピック(OSC)で100円ほどでした(^^)

2025年4月2日水曜日

2025年3月26日水曜日

ミルキー


画家ヒグチユウコさんのミルキーです(^^)

2025年3月13日木曜日

2025年3月9日日曜日

おやつ


よくばり半生ミックス♪
ロピアでみつけました。300グラムで300円ほどです。

2025年2月21日金曜日

アンパンマン✨


平塚市にあるアンパンマン。あまり知られていない穴場かな?

平塚駅の西口、海側に降りてあるセブンイレブンのすぐ裏側の小さな公園(八重咲町公園)にいます。

バイキンマンもいるよ!

2025年2月11日火曜日

今日は紀元節(建国記念の日)ですね。

現存する最古の国家は日本です。

日本に感謝。

2025年1月31日金曜日

感情

やさしい鍼を打つための本 中根一著 医道の日本社 2013年

「東洋医学が内因論を基礎としている理由や、多少の乱れがあっても必ず安定的に自律する陰陽消長を基本概念に据えていること、心だけがポジティブな五志である理由や、刺鍼の「刺」という意味が「チクリとする」という感覚を示しているということ、脈を診る理由や脈を整える理由、そして心身一如である理由も、ようやく見えてきましたね?」56ページ


中国医学では病気になる原因を、外因(気候など環境の影響や感染症)内因(感情)その他の不内外因(飲食、運動、睡眠など日常生活と不測の傷害)の三因から生まれると捉えています。

この考え方は儒教の経典である「周礼」(しゅうらい・前8~11世紀・諸説あり)から中国医学の原点といわれる「黄帝内経」(こうていだいけい・前2から5世紀)に引き継がれ発展し、宗代の「三因極一病証方論」(1174年)で三因論が唱えられました

内因の感情は七情(怒・喜・思・悲・憂・恐・驚)とされ、臓腑の五行との関係から五志(怒 ・喜 ・思 ・憂 ・恐 )に分類されています。

素問(黄帝内経)・陰陽応象大論篇に

天に四時(四季)・五行(木火土金水)あり、以て(四時に対応して)生長収蔵し、以て(五行に対応して)寒暑燥湿風(の気候)を生ず。

人に五蔵(心・肝・牌・肺・腎)有りて、五気(五蔵の気)と化し、以て喜怒悲憂恐(の精神活動)を生ず。

喜怒(などの喜怒悲憂恐の五種類の精神活動)は気を傷り、寒暑(などの寒暑燥湿風の気侯)は形(形体)を傷る。

暴(過度の)怒は陰を傷り、暴(過度の)喜は陽を傷る。

厥氣(逆行する気)が上行し脈(経脈)を満たし(充満し塞ぎ)形(肉体)を去る(離脱する)。

喜怒(などの喜怒悲憂恐の五種類の精神活動)が節制されず、寒暑(などの寒暑燥湿風の気侯)が度を過ぎれば、生(生命)は乃ち固からず(守られない)。

重陰(陰が極まること)は転化して必ず陽となり、重陽(陽が極まること)は転化して必ず陰となる。


とあります。


本書では経絡治療で心虚証の無い理由を、五志の中で心は喜という唯一ポジティブな感情であること考え説明されています。また脈診については、海外の心理学者による研究結果と合わせて解説されていました。


参考文献 

いちばんわかる!東洋医学のきほん帳 改訂版 伊藤剛著 Gakken 2024年

黄帝内経素問序説 西村甲編著 三和書籍 2021年

2025年1月30日木曜日

ほたるいかで一杯


OKでみつけた白鶴の純米酒(3リットルパック)です。