はりたて (鍼立) の ひとりごと…
こちらのブログでは日々の出来事から、治療のこと、季節の養生法など…思い付くままに書いていきたいと思います。 よかったらお付き合いください。
2024年5月1日水曜日
有痕灸(ゆうこんきゅう)
2024年4月29日月曜日
2024年4月13日土曜日
居酒屋対談
2024年4月8日月曜日
伝統医学の諸問題
2024年3月12日火曜日
中東関連2冊
2024年2月23日金曜日
2024年2月21日水曜日
YouTube「東映シアターオンライン」にて能登半島地震チャリティー無料配信!
永井豪原作の3作品
https://www.toei.co.jp/release/public/1233859_1140.html
今度はマジンガーZ、グレートマジンガーにゲッターロボ、グレンダイザーだ(^^)♪
2024年1月24日水曜日
東映アニメーションミュージアムチャンネル
『劇場版 マジンガー Z /INFINITY』能登半島地震 復興応援配信【公式】https://youtu.be/FBgLdHv3mBo?si=jYr1WglAFLCZQ449
YouTubeで1月26日20時より2週間の限定で配信。 配信の収益は能登半島地震被災地へ寄付されるそうです。永井豪さんは輪島市出身ですね。
2023年12月18日月曜日
2023年11月20日月曜日
2023年10月14日土曜日
杉山流三部書 杉山流(杉山真伝流)⑤
〇日本医史学雑誌 第 55 巻第 2 号(2009)『杉山流三部書』の成立経過について 大浦宏勝、市川友理
2023年9月28日木曜日
(日本鍼灸の極意 管鍼法 北川毅著 大浦慈観監修 BABジャパン) 100ページ
その技法は当時、京都方面で盛んであった槌(つち)を用いる、これもまた日本独自の打鍼(うちばり・だしん)の影響もみられるようです。
2023年9月26日火曜日
杉山和一(すぎやまわいち) 杉山流(杉山真伝流)③
2023年9月12日火曜日
江島杉山神社 杉山流(杉山真伝流)②
東京の墨田区(両国駅近く)に江の島弁財天と江戸時代の鍼灸師である杉山和一を祀る神社があります。
http://ejimasugiyama.tokyo/index.html
江島杉山神社ホームページ
また神社内には杉山和一遺徳顕彰会があります。もうだいぶ以前になりますが何度か講習会に参加させて頂きました。
https://sugiyamawaichi-kengyou.com/
現在は治療所と小さな博物館も出来たようですね。
2023年9月11日月曜日
2023年8月31日木曜日
昭和の大戦
2023年8月23日水曜日
2023年8月6日日曜日
パール判事
「ここに祀ってあるのは原爆犠牲者の霊であり、その原爆を落とした者は日本人でないことは明白です。
2023年7月9日日曜日
黄帝内経(こうていだいけい)
2023年6月16日金曜日
背脂
https://www.youtube.com/watch?v=1cFZvj5Tl24&t=661s
OKで300円くらいでした。まあまあ美味しかったです。玉子、ネギ、ゴマはトッピングで追加しました♪
個人的には日清の汁なし担々麵がお気に入りです(^^) OKで160円くらいなのでコスパも良いです!
2023年5月5日金曜日
針灸史
針灸の歴史 悠久の東洋医術 小曽戸洋・天野陽介著 2015年 大修館書店
針灸の歴史について、主に「針灸の書物」を中心にまとめられている本です。この本も色々と貴重な情報が多かったです。
日本の漢方医学(漢方薬、針灸)は、西洋医学が導入された明治時代に危機がありましたが、有志らの働きかけにより何とか存続し現在に繋がっています。
清代(1636年~)の後期には針灸廃絶政策が実施され針灸は壊滅状態になりました。その後の中華民国(1912年~)政府による中医廃止令で湯液(中医薬)も含めた伝統医学はさらなる壊滅、低迷状態が続きます。
この後に中国は国家主導で新たに「中医学(現代中医学)」(1970年末頃からか)を創り始めます。
この新たに創られた中医学の問題は以前にも書きました。
https://ohisama-hari.blogspot.com/2022/01/blog-post_22.html
https://ohisama-hari.blogspot.com/2022/10/354p-10-20-69-13-p-1970-1516p.html
中国大陸で伝統医学が低迷状態となった清代から現代中医学が作られるまでの時代を支えたのは、実は日本からの情報や日本の漢方、鍼灸書籍だったようです…
この期間に中国では既に失われた貴重な文献や、日本人著者による多くの漢方・針灸書が中国に渡り出版もされていたそうです。
「中医針灸の成立には近代日本の針灸書の存在が深く関わっているのである。著者小曽戸もかつて先達の岡部素道、間中善雄先生らから直接・間接にその旨うかがったことがある。」 164P
これは中国にとって現代中医学成立の隠しておきたい秘密のひとつでしょうか。
中医学というと一般的に(漢方、針灸の専門家もですが)「中国伝統医学を近年に整理編纂したもの」となんとなく思われていますが、実際は違います。(「中医学」という言葉自体が曖昧に使われている問題もありますが。)
今わかる範囲でこの中医学の定義をまとめると
「中医学(現代中医学)とは、中国政府主導(1970年末頃からか)で、中国伝統医学に西洋医学の概念も取り入れ、中西医学統合を目指した時に創られた中医薬の「弁証論治」の理論を中心に、また針灸にもこれをそのままあてはめ編纂されたもの。ただし現在もその編纂の経緯や典拠は示されていない。また、その成立過程には日本の漢方・針灸書が深く関わっている。」
という感じでしょうか。
現在、日本の針灸学校の教科書は、この中医学の影響が年々強くなってきているようです。学生にとってわかりやすく纏まってるわけでもなく(むしろ理解しにくいのでは?)、他の針灸療法と比べて著しく効果が高いという事もありません。しかもこの中医学とは何かも示されないままにです…。
「最近グローバルという言葉が流行っているが、文化においてグローバル化がその保持や発展につながるとは思えない。むしろ逆行する動きであろう。固有の文化は多様化の結果であり、一様化されればそれは文化とはいえまい。」7P
あらゆる分野でグローバル化が急激に進められている今こそ、日本の伝統に根差した針灸の教科書作りと教育を大切にして欲しいですね。
2023年4月29日土曜日
2023年4月23日日曜日
インド医学
アーユルヴェーダ医(インド伝統医学)は高カーストで立場上、低カーストのカラリパヤットの医師からは学ぶことができないそうです。またシッダ医師は秘密主義から伝えていないようです。
マルマは中国の経穴と同じ位置のものも多く、また説明が一致するものもあり、指幅で位置を示す方法も同じとのことです。
このマルマに限らず、インド医学と中国の伝統医学には共通する、あるいは考え方に近いものが多いように思います。ただ中国側は勿論、日本の東洋医学史関係の著名な先生方もインド医学からの影響は否定されているようです。
インドから医学の知識が中国大陸辺境にあった様々な国々へ伝播したり、あるいはお互いに影響を与えたりという可能性は本当に無かったのでしょうか…。2023年4月19日水曜日
2023年2月23日木曜日
2023年2月14日火曜日
漢方の歴史
鍼灸学校時代に北里大学東洋医学総合研究所へお邪魔させていただいた時に書いて頂いたサインです。
「漢方」というと一般的には「漢方薬」の意味で使われることが多いですが、中国から伝来した医術(漢方・鍼灸など)の意味でも使われます。こちらの本は漢方薬と鍼灸について、中国と日本それぞれ「漢方、鍼灸の書物を中心」とした通史について書かれています。
通史と直接関係ない部分の情報や指摘にも貴重な内容が豊富でした。
「西洋の薬学は、生薬単味からさらに単一の有効成分の抽出へと努力が積み重ねられ、それがわかれば次には天然物成分の化学的合成、そしてドラックデザイン(新薬の開発合成)への方向に突き進んだ。」 新版 49ページ
「漢方薬は実際には複数の生薬を組み合わせた処方の単位で患者に投与される。一つの処方(ユニット)に固有の性格(個性)づけをする考えは、中国伝統医学(漢方)のみにみられる特徴である。 ~中略~ 一つでも欠けたり、余計なものが加われば、処方の性格(薬効)が変わってしまうのである。」 新版 84、85ページ
「…漢方では何千年の経験を通じ、単体ではさほどの効能はなくとも、特殊な組み合わせ(ユニット)の工夫によって、格別の薬効をもつ処方が作れることを発見したのである。」 新版 88ページ
さらに同じ薬物構成であっても、単一の薬物の加工法(修治)、また煎じ薬か、丸、散、膏、酒漬(剤型)などによっても抽出される成分は異なり、薬効もまた別のものになるそうです。
また後漢(1~2世紀)に成ったと推定されている漢方の古典「神農本草経」(しんのうほんぞうきょう)に記されている薬効が、現在でも薬学の成分、薬理研究上で参考にされているそうです。
漢方医学は人間の身体の反応をもとに体系化された経験医学と言われていますが、まだ科学の未発達な時代に、組み合わせや加工法などを探り、格別な薬効を発見してきた古代の人々の知恵は不思議でもあり凄いですね。
ちなみに「神農本草経」の神農とは、古代中国の牛の頭をした伝説上の三皇の一人とされ、人々に農耕を伝え野山を歩き、草木かじり一日に70回もの毒にあたりながら、数々の薬草を発見したと伝えられ、医祖神・薬祖神とされています。日本でも江戸時代から医薬の始祖として漢方医家や薬問屋の守護神とされ崇敬を集め、また商業神としても各地に祀られているそうです。
「この陰陽五行説は、とくに現代中医学や日本の針灸医学界において多くの人々の支持を得、あたかも絶対的真理であるかのごとく論じられ、実際の臨床でも行われている学説である。しかしことに五行説に至っては、細部において牽強付会な点も多い。うがった見方をすれば、どのような詭弁も弄せるという面も否定できないであろう。これはあくまで生理・病理・薬理を理解するための臨床における便宜上の考え方であって、絶対的真理ではないことはいうまでもない。」 新版 65ページ
もともと陰陽説と五行説は個別の学説でした。左合昌美先生の「よくわかる黄帝内経の基本と仕組み」にも書かれていたように、黄帝内経の頃にはゆるめに当てはめられていたものが、いつしか杓子定規に絶対的真理のようになってしまい、臨床経験の実際よりも理論が先行、重視されてしまったのでしょうか。
鍼灸医学には体表に表れる動脈を観て、身体の状態を把握する様々な脈診法が伝わっています。その中に昭和初期頃に中国古典を参考に創出された経絡治療などで行われている「六部定位脈診」と呼ばれる脈診法があります。
「また一部の針灸治療では、六部定位(寸口脈診)と称して、左右の橈骨動脈は拍動部をそれぞれ三分した六箇所の部分を六蔵六腑に配当し、各臓器の虚実を脈診でうかがう方法もとられているが、はたして現実上、特定の部位に特定の臓器のみが常に相関性をもつことなどあり得るのか、この点私は個人的見解から疑問を抱くものである。」 新版 66ページ
日本の鍼灸の教科書には、六部定位脈診の由来や歴史の説明もなく他の脈診方法と並んで唐突に書かれ教えられていたように思います。日本の鍼灸の教科書は基本的に出典や由来の説明がほとんどなく、日本と中国、時代もばらばらなものが説明なくなんとなくひとつに纏められてしまっている感じがありました(教科書が手元にないので誤解してたらすみません)。さらに今は、中医学(現代中医学)の影響が年々と強くなって来てしまっているそうです…。
2023年1月17日火曜日
古典
よくわかる黄帝内経の基本と仕組み 左合昌美著 秀和システム 2008年
黄帝内経(こうていだいけい)は中国医学の根本とされる本で、漢代頃に編纂されたとされています。現在に伝わり「黄帝内経」とされているものは「素問(そもん)」と「霊枢(れいすう)」と呼ばれる2冊に分かれたものです。
素問、霊枢を読む前に、以前に読んでいたこちらの本で軽くおさらいしておこうと思い、読み始めたら、改めて貴重な内容が沢山詰まっていることに気づき、結局最初から最後までしっかり読み返しました。
2023年1月8日日曜日
螺旋の腕
螺旋の腕 土取利行著 筑摩書房 1988年
「わたしは小学生の頃から音楽がとても好きだったが、学校では西洋音楽しか教えられず、日本音楽にふれるにはほど遠い環境で、せいぜいハーモニカやプラスチックのたて笛などが子供たちに与えられる楽器であった。演奏することが好きだったったわたしにとって、秋祭りにそれとは比べものにならないりっぱな和太鼓が叩けた時の喜びははかりしれなかった。実際、この祭りの体験は学校で教えられたどんな音楽よりも心に深く残っているし、自分の音楽に影響していると思う。世界各地をさまよっては活きた音楽を探し求めてきた行為も、日本ではすでに失われつつある、いや失われてしまったのかもしれない、子供時代の祭りの体験に根差しているともいえる。」 243ページ