2022年10月10日月曜日

そもそも

何気なく使っている「東洋医学」「漢方」「中医学」ってそもそもどういう意味?


東洋医学 明治半ば頃から使われた言葉で、当時は日中伝統医学のことを指したが、現在では一般的に西洋医学の枠に属さない伝統医学の意味で使われている。

漢方 幕末・明治初の浅田宗伯の書が初出と思われる。漢(唐も)は中国の代名詞として使われている。漢字、漢文など。中国から伝来した医術のこと。今は日本化された伝統医学の意味で使われている(日本漢方)。また本来は薬だけでなく鍼灸も含まれるが、現代では一般的に漢方薬の意味で使用されることが多い。

中医学 中華人民共和国成立後に中国(伝統)医学の略称として使用される。今は1970年代に国家主導で作られたいわゆる現代中医学の事も略して中医学と呼ばれている。


どれも意外と新しい言葉ですね。それぞれ使う人や、時代によって言葉の意味が変わっていることもあり、専門家の間でも混乱が生じているのが現状のようです。


〇参考文献 新版 漢方の歴史 小曽戸洋著 2014年 大修館書店 をもとに纏めました。