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2023年10月17日火曜日

現代訳  杉山流(杉山真伝流)⑥


杉山流三部書 杉山和一原著 伴尚志現代訳 たにぐち書店 2002年

こちらは杉山流三部書の現代訳で読みやすいです。

2023年10月14日土曜日

杉山流三部書  杉山流(杉山真伝流)⑤


杉山和一の残した書に「療治之大概集」「選鍼三要集」「医学節用集」の三書よりなる杉山流三部書と呼ばれるものがあります。

その成立に関して不明な部分も多かったようですが…

「療治之大概集」は和一が京で学んだ砭寿軒圭菴(へんじゅけいあん)の著書「鍼灸大和文」とほぼ同じ内容。「鍼灸聚英」(高武著)の影響がみられる。

「選鍼三要集」は三要「素問・霊枢・難経」さらに「類経・類経図翼」(張介賓編・全体の 3 分の 2も )などから和一自身が編集したもので、入江流の先生の口述内容や和一の考えなども含まれている。

「医学節用集」は和一の死後に弟子の三島安一が和一の講義録を編集したもの。「赤水玄珠(せきすいげんしゅ)」(孫一奎著)「医経溯洄集(いけいそかいしゅう)」(王履著)の影響がみられる。

などが解ってきたようです。

写真の杉山流三部書は、杉山和一遺徳顕彰会により杉山和一生誕400年を記念して平成21年(2009年)に復刻刊行(非売品)されたものです。 


参考文献

〇日本鍼灸の極意 管鍼法 北川毅著 大浦慈観監修 BABジャパン
〇日本医史学雑誌 第 55 巻第 2 号(2009)『杉山流三部書』の成立経過について 大浦宏勝、市川友理

2023年9月28日木曜日

管鍼(くだばり・かんしん) 杉山流(杉山真伝流)④

鍼を皮膚に刺す古来からの手法に、鍼を片手に持ち捻りながら刺入する撚鍼法(ねんしんほう)と呼ばれるものがあります。日本では撚針(ひねりばり)と呼ばれていました。



現在の日本では鍼を刺すとき、筒状の管(鍼管・しんかん)を用いる管鍼法(かんしんほう)が主流になっています。これは日本で生まれた独自の道具と技術です。



この鍼管を創案した(ご神託を得た)のは杉山和一とされていますが、

「入江流には「図檀掛」(ずだんがけ)と呼ばれる筒(竹筒と推測される)を用いる鍼術の技法が存在していました。そのため、杉山和一が、管を用いて刺針を行った最初の人物であるということではない可能性が指摘されています。」

(日本鍼灸の極意 管鍼法 北川毅著 大浦慈観監修 BABジャパン) 100ページ


杉山和一が学んだとされる入江流に、既に鍼管にあたるものがあったようです。この鍼管(鍼管自体の工夫も)を用いた多彩な技法を創案したのが杉山和一となります。

その技法は当時、京都方面で盛んであった槌(つち)を用いる、これもまた日本独自の打鍼(うちばり・だしん)の影響もみられるようです。



上の3図は江戸中期(1718年)に出版された鍼灸重宝記綱目です。この本は当時の鍼灸家に広く流布されたようです。著者は打鍼の系譜にあたる本郷正豊(ほんごうまさとよ)です。

(本書では撚針には「針」、打鍼、管鍼は「鍼」の漢字が使われていますね。)

〇参考文献 針灸の歴史 小曽戸洋・天野陽介著 大修館書店

2023年9月26日火曜日

杉山和一(すぎやまわいち) 杉山流(杉山真伝流)③


日本鍼灸の極意 管鍼法 北川毅著 大浦慈観監修 2022年 BABジャパン


杉山和一は江戸初期の伊勢国で生まれ(1610年)、幼少期に視力を失います。江戸に出て入江流(いりえりゅう)の鍼医・山瀬琢一(やませたくいち)に学び(3年学んだ後に挫折、江の島弁財天で断食修行、再び5年間学ぶ)、さらに京都へ出て入江流三代目の入江豊明に7年間学びます。その後の3年間も京に滞在し、他の流派や人物からも学んでいたようです。

この後、江戸に戻り開業し、私塾を開いて弟子にその技術を伝えました。

1670年に盲人の最高位の役職である検校(けんぎょう)となります。
1680年には四代将軍、徳川家綱の治療にあたり、五代将軍・綱吉の侍医となりました。
1682年、和一の私塾は「鍼治学問所」として徳川幕府から認定を受けます。
1692年、徳川綱吉から検校の最高位である総検校に任命され、その2年後の1694年、85歳で亡くなりました。

杉山流は、二代目である三島安一(みしまやすいち)の時代に関東から全国に広まり、三代目の島浦和田一(しまうらわだいち)は和一と安一の元で流儀書「杉山真伝流」を完成させました。

                    (以上、本書をもとにまとめました。)

2019年、江の島の江島神社本殿裏の倉庫に、行方不明であった杉山和一本人が作らせた木像が保管されていたことが分かったそうです。  130、131ページ

タウンニュース 杉山和一像 見つかる

本書の題名にある「管鍼法(かんしんほう)」については次回に…。

2023年9月12日火曜日

江島杉山神社  杉山流(杉山真伝流)②


東京の墨田区(両国駅近く)に江の島弁財天と江戸時代の鍼灸師である杉山和一を祀る神社があります。

http://ejimasugiyama.tokyo/index.html

江島杉山神社ホームページ


また神社内には杉山和一遺徳顕彰会があります。もうだいぶ以前になりますが何度か講習会に参加させて頂きました。

https://sugiyamawaichi-kengyou.com/

現在は治療所と小さな博物館も出来たようですね。

2023年9月11日月曜日

江の島と鍼灸  杉山流(杉山真伝流)①


藤沢市観光協会のパンフレットです。こちらはもう10年以上前のものです。
江の島の観光スポットとして2か所、江戸時代の鍼灸師である杉山和一(すぎやまわいち)に関係する場所が出ています。

藤沢市観光公式ホームページ 福石

藤沢市観光公式ホームページ 杉山検校の墓