2025年7月18日金曜日

胸脇苦満(きょうきょうくまん)


標準 鍼灸治療学 水嶋丈雄著 東京図書出版 2023年

中医学、経絡治療を中心に長野式、良導絡、、トリガーポイント、小野式首周六合新診、山元式…など代表的なものをそれぞれ採用しながら、自律神経などの考えを中心にまとめられている印象でした。

腹診で不通をみとめた時(奇経治療)

「また腹診で胸脇苦満を認めた場合には寺沢点(玄癖)、心下痞には天宗の外側0.5寸(斉天宗)、胸脇苦満には胸椎7~8間膵兪の夾脊を用いる。心下痞や左胸脇苦満はノルアドレナリンの高値が知られている。つまり玄癖はノルアドレナリン(パニツク障害)の抑制点である。これは傷寒論が原点である。」 53~54ページ

寺沢点(玄癖)はネットで調べると天宗の外側1寸とあります。みぞおちから季肋部にかけての詰まりと肩甲骨下部(棘下筋・手太陽小腸経)、またホルモン(ノルアドレナリン・緊張、不安、恐怖など)との関係など興味深いです。
傷寒論(後漢末期から三国時代に編纂された古典)が原点であるというのは、胸脇苦満とその治療ということでしょうか。